見極める力・感じる心 D-monkey’s style

ペットとあなたの元気を応援 獣医さんが綴る犬猫の健康ブログ

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犬の痴呆とココナッツオイル

 

犬の体に良い食材・ココナッツオイル篇

以前食べるだけで痩せる組み合わせがありますよーという記事を作りました。

 

d-monkey.hatenablog.com

今日はココナッツオイルをチョイス。

 

 

 

痴呆の老犬にココナッツオイルが良い 

ココナッツオイルのスゴい所といえば
・すぐに燃えてエネルギーになる
・すぐに燃えるので体にたまらない、無理がない
・体の脂肪も一緒に燃えやすくなる
ここが人のダイエットでもてはやされているポイント。

ですが、獣医師の私がココナッツオイルに注目しているのは、
・認知症・痴呆で弱った脳でも使えるエネルギーを送れる!
という点です。

 

「痴呆・認知症」には大きく2つタイプがあります。
脳の血液の流れが悪くなって脳の細胞がどんどん死んでしまうタイプ。
もう一つは脳が「ブドウ糖」をエネルギーとして使えず弱っていくタイプ。

この「ブドウ糖」を脳が使えないタイプに、
ココナッツオイルが大きな味方に。

 

ココナッツオイルの画像

 

ケトン体は脳に大切なエネルギー

ココナッツオイルは体の中で、

「ケトン体」という脳が使えるエネルギーに変わります。
ブドウ糖を脳がエネルギーとして使えなくなるタイプの痴呆では、
この「ケトン体」が脳のエネルギー源となるのです。


人間のように「炭水化物」を主食としていると、
「ブドウ糖」がメインのエネルギー源になります。

肉食メインの生活では、
「ケトン体」が脳の、そして体のメインエネルギーとなります。

さて「ドッグ・フード」ですが、
一般的には「犬は雑食」がコンセプトで作られているので、
小麦・トウモロコシ・お米などの炭水化物が多く含まれるので、
脳のエネルギー源もブドウ糖になりがちです。

 

痴呆が多い、柴犬をはじめとする日本犬は、
もともと猟師さんのお供をする純たる「猟犬」。
狩りの獲物の残りをもらう「肉食」生活が由来の犬です。

 

そう、肉食犬種は、
脳は「ケトン体」をエネルギーとする方が得意なのです。
だから痴呆が他の犬種より断然多い。
脳の血流を改善する薬で痴呆が改善する犬もいるのですが、
60%以上の犬は経験上反応しません。

ここがココナッツオイルの出番!

人のアルツハイマー病に似た痴呆にはココナッツオイル。
海外の獣医さんもおすすめしております。
http://healthypets.mercola.com/sites/healthypets/archive/2013/09/18/cognitive-dysfunction-syndrome.aspx

 

偉そうに書いてますが、
この本に出会うまで、アルツハイマー病にココナッツオイルが効くこと知りませんでした。
しかも本が届いたのはつい5日前。

 

ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか (光文社新書)

ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか (光文社新書)

 

 

痴呆のワンちゃんが少しでも元気になることを願っております。

 

犬のココナッツオイルの量

小さじ1/4から1/2杯を1日2回 (体重5kgで)

脳の血流を良くするために、必須脂肪酸も一緒に与えると効果的。

 

d-monkey.hatenablog.com

 

まとめ
・ココナッツオイルはすぐに燃えて体にたまらない、すんごいオイル
・脳のエネルギー源は「ブドウ糖」と「ケトン体」
・ココナッツオイルを食べると「ケトン体」できる。
・ココナッツオイルは認知症の脳に大切なエネルギー源!

 

海外のアマゾンでは犬猫用のエクストラバージンココナッツオイルが売ってました。

脱帽。

Virgin Coconut Oil For Dogs & Cats 500ml: Amazon.co.uk: Pet Supplies

 

あ、日本でも売ってた(笑 

 

 

おまけ

「ケトン体」は糖尿病の末期の犬や猫の血液や尿にたくさん出るので、
ずっと「恐怖の大魔王」だと15年間信じてきました。
真実は、糖尿病のせいで体がブドウ糖を使えないので、
仕方なく体脂肪を分解して「ケトン体」をたくさん作っていたのです。
恐怖の大魔王ではなく、正義の味方・勇者様でした。
恐怖の大魔王は「糖尿病」。
医学の常識は、ある日突然「非常識」に。
犬のために正しい情報を、日々追い求めねば・・・。

 

次回は「ココナッツオイルとガン予防」・・・(予定)