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見極める力・感じる心 D-monkey’s style

ペットとあなたの元気を応援 獣医さんが綴る犬猫の健康ブログ

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犬の皮膚病 食べて、塗って、ココナッツオイル

ココナッツオイルに含まれる「ラウリン酸」、天然の「抗菌効果」で体を雑菌から守ってくれる効果があります。今回は「塗る」ココナッツオイルのお話です。

 

 

 皮膚のケアにもココナッツオイル

前回ココナッツオイルに含まれる、「ラウリン酸」が菌をやっつけるというお話もチラリといたしました。

 

ラウリン酸が菌をやっつける効果についての論文の一つがこちら。

http://www.jidonline.org/article/S0022-202X(15)34085-9/abstract

 

食べたココナッツオイルが分解されてできる「モノラウリン」に、菌をやっつける効果があります。 実際の症例からココナッツオイルを使うイメージをつかんでみてください。

 


(c) .foto project

 

使用例 その1

甲状腺機能低下症の柴犬。「免疫力」が落ちる、代謝が悪くなる病気です。寒さや季節の変わり目が特に苦手です。

 

唇のふちで菌が繁殖して、「口角炎」が悪化しています。塗り薬だと舐めてしまいますし、口のふちのためだけに抗生物質を飲み続けるのもどうかと悩んでしまいます。

 

私:ココナッツオイル塗りましょう。

 

荒れた皮膚をオイルで保護しながら、なめたココナッツオイルが体内でモノラウリンを作り出して菌をやっつけてくれることが狙いです。

 

ちなみにこの柴ちゃん、アレルギーもあるので完全手作り食です。食事にもココナッツ油を入れてもらいました。

 

使用例 その2 

14歳のプードル、アレルギー性皮膚炎。

「ステロイドは使いたくない」ということで当院に。食事療法と漢方薬でかれこれ9ヶ月。かなり毛も生えたのですが、いかんせん高齢。肘や首の下のカサカサ肌がなかなか改善してこない。

 

私:カサカサ皮膚に

 ココナッツオイルでパックしましょう。

 

カサカサバリバリの部分だけオイルを塗って、服を着せて5−10分一緒に待ってくださいという方法です。

 

皮膚は乾燥してバリバリの状態だと、水分がどんどんそこから逃げ出してしまい、皮膚の修理がうまく進みません。オイルでパックして水分の喪失を防ぎ、潤いをあたえることで、皮膚を元気にする狙いです。

 

使用例 その3

ニキビのような皮膚病を繰り返すイタグレさん。

カサカサ敏感肌で皮膚のバリアが弱そうです。抗生物質を飲むと湿疹が消えるのですが、漢方だけでは湿疹の予防が出来ません。

 

現在食事をじわじわ改善中ですが、皮膚のバリアを作るための「良質な油」が不足気味。

 

私:ココナッツオイルを食べましょう。湿疹が出たら塗ってください。

 

ココナッツオイル自体に殺菌力があるわけではないのですが、オイルに含まれる中鎖脂肪酸が皮膚の常在菌に分解されると、殺菌力を持つ遊離脂肪酸を作り、皮膚に悪い菌を抑えてくれます。

  

食べて、塗る

海外の獣医さんもココナッツオイルを派手に使っています。

全身くまなく塗ってから5分待って洗い流す。

ココナッツオイルパック・犬版

https://youtu.be/aCC3opz7LWo?t=1m34s

 

バケツのココナッツオイルを初めてみました(笑

ワンちゃんティースプーンどころか手のひらからガツッとココナッツオイル食べてます。豪快です。This is アメリカ。

このワンちゃんもホルモンの持病があるため、週に一回、オイルを塗りこんでから洗い、皮膚のバリアを立てなおしています。

 


(c) .foto project


抗生物質のいつも飲むより、体に安心、長持ちするココナッツオイルを一瓶・犬のために準備してみては?

 

冬場は自分の唇に、リップクリームの代わりに塗ってもよいですね。