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見極める力・感じる心 D-monkey’s style

ペットとあなたの元気を応援 獣医さんが綴る犬猫の健康ブログ

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来て、見て、触って 獣医さんはどこまで透けて見えるのか?

人間は「自分のため」と少々嫌なことも我慢します。

人間ドッグでバリウム飲んでグルングルン機械で回されても。

ただ動物にとっては「こわい」と「痛い」です。
採血のお注射、
レントゲン検査のために仰向けにされたり。

ここで逆の発想をしてみました。

 

 

動物にストレスの無い検査でどこまでわかるか?

まずは「見る」「触る」「聞く」「嗅ぐ」。
獣医さんの感覚を頼りに。

診察室に入ってくる姿から既に観察開始。
入ってきた「雰囲気」を見ます。望診
歩き方を見てどこか痛い所がない?
表情は元気?目に力はある?

 

子犬の画像

海外の動物の行動を専門にしている先生にお会いした際、
犬の動きを観察しただけで「この子は首と腰がおかしいわね」、
と突然言われたことがあります。
目の前で初めて見た時は、
「犬の神様すごっ」と感動したものです。
(私がレントゲンで知ることを、歩き方一つで見ぬいてしまいました)

 

漢方や鍼をやる先生は「舌」をしっかり見ます。
体が乾燥していれば舌がひび割れていたり。
疲れていると舌が腫れぼったくなっていたり。

続いてとにかく触ります。触診
しこりが無いか、やせてないか、
過敏なところがないか。
東洋医学を勉強している先生は、
「ツボ」を押していきます。
敏感なツボ、こっているツボ。
例えば「胃」のツボが敏感なら、胃が悪くないかな?など。
腰が痛くないかも背骨一つ一つ押していきます。

 

そして「脈」を触る。脈診
「脈」と「舌」は東洋医学で非常に重要なポイントです。
ギターの弦を触ったような硬い脈になっていれば、
「肝臓が悪いかも?」などとわかることも。
血液検査の肝臓の数値と脈の関係は70%くらい。

 

続いて「聞く」、聴診
心臓と呼吸の様子、腸の動く音も聞こえます。
ちなみに聴診を極めた先生は、聴診で肝臓が悪いかも?と感じることも。

 

d-monkey.hatenablog.com

 

貧血でも心臓に雑音が出ます。
今日は心臓を包む袋の中に水がたまったワンちゃんが来ました。
心臓の音が水の向こうに聞こえる不思議な音が聞こえます。
色々わかるんです聴診。

 

そして「嗅ぐ」。臭診
診察室に入ってきた時の空気を嗅いでみる。
肉球の間をこすりとって臭いを嗅いでみる。
「そんなことする先生初めてみました。」と良く言われます。
油っぽい臭い、菌の繁殖している臭い、カビの繁殖している臭い、
ホルモンバランスが崩れている臭い、色々わかるんです。

以上が四診と呼ばれる、獣医師の感覚を頼りにした診察です。

 

おしっことウンチ

これは持ってきてもらうだけですから動物にストレスありませんね。

尿検査
ブドウ糖・タンパク、石のもとの「結晶」のチェックなんかをします。
大昔の先生は舐めていたそうです。
味の変化で病気をチェックしていたと。
糖尿なら甘そうくらいしか想像がつきません・・・(汗

検便
寄生虫と菌のチェックが一番のメインですね。
そして消化がうまくいっているかどうか。
大昔の馬の獣医さんは・・・ハイ、馬糞を食べて体調をチェックです。
頭が下がります。

 

目・耳・そして超音波検査


目を検査する「検眼鏡」
診察室を暗くして目に光を当ててチェック。
眩しいけど頑張って。

白内障を皆さん特にきにされます。


東洋医学のなかに「望眼弁証」という変わった診察があります。
目の状態が内臓の異常とつながっている・・・という発想です。
瞳孔が腎臓、瞳孔のまわりの茶色の部分が肝臓、
黒目の周りの白目が肺、外側と内側の端の白目が心臓、
まぶたの裏が胃腸。
らしいのですが・・・残念ながら私はここまでのレベルに至っていません。
ただ肝臓がかなり悪いと目の問題が多いなという印象はあります。

耳をのぞく「耳鏡」
たまにですね、
耳の中をダニが歩いています。
そこまで見えます。
いつもは「コウボ菌」が悪さをしている耳が多いんですが。
意外と「ゾワゾワ」っとしますね。白い粒々が歩いていると

 

これぞ現代科学・超音波検査
負担が少なく、内臓が動く様子もよく見えます。
動物に負担の少ない検査の「エース」です。
心臓の動き。
食べたゴハンが胃の中で動く様子。
何より内臓に腫瘍が出来ていないかどうか。
「2−3mm」のしこりでも見つけられる有能さ。
動物が立ったまま、
内臓一つ一つチェックできます。

この表に合わせてお腹の内臓を一つ一つチェック。

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心臓はの検査はこんなかんじ。血液の流れもグラフ化。

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腫瘍を探すならまず超音波検査ですね。お手軽です。
頭の中はのぞけないので、こちらはCTスキャンかMRIをするしかありませんが。

 

動物にストレスとかけずにこれくらいまではチェックできます。
多いと捉えるか、少ないと捉えるか。
ただ私としては、動物にストレスをかけてでも検査をするなら、
その検査が必要な「証拠」をまず見つけてあげたいです。
目が充血して、脈が硬く、肝臓のツボも敏感だと。

だから肝臓が悪そうなので、

治療のために血液検査をしませんか?というかんじです。

 

犬にストレスが無い検査だけを集めたワンワンドッグをはじめてみましょうか。