見極める力・感じる心

ヒゲ犬先生がつづる犬の健康ブログ

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春、猫なんてこわくない、いやめっちゃこわい。

春ですね。

突然猫の去勢手術や避妊手術の依頼が増えます。
今日はのら猫の避妊手術の依頼が入りました。

 

さて、
いつもながら、
のら猫に麻酔かけるときは、
独特の緊迫感があります。

まず麻酔を考える

1,ケージごと袋に包んでそこへガスの麻酔を入れて待つ。
利点:まったく緊迫感が無い
欠点:寝るまでがものすごく長い。
 ガス麻酔を大量に消費、お財布に痛い。
2,ケージを傾けて猫を端に寄せ、隙間から注射
利点:うまく入れば無傷
難点:よける猫がいる、失敗すると猫が「激怒」。
3,タオルでくるんで抑えて注射、または革手袋で抑えて注射。
利点:つかまれば確実
難点:逃げられると修羅場

さて今日の選択肢

1にしたいところですが、今日はケージが大きい。
ということで、2か3かで悩んでみる。

2にチャレンジ。
ケージを傾けて、隙間から皮膚に触れただけで「キャシャ―っ」。
こりゃ注射確実に入れるなら3かなと。

気を取り直してバスタオルを準備。
ケージを開けた瞬間・・・。

シュルッと。
するっと。

逃げたよ・・・。in 診察室

 

死闘

空飛ぶ猫の画像

黄色の風がすり抜ける。右。壁を駆け上がる。
バリバリッ。カーテン、上へ。
黒い目。「寄るなっ!」、威嚇。
負けるか。額に脂汗。右足、重い・・・一歩前。
飛ぶ、左。荷物置きの影。
詰め寄る。
風が駆ける、左から後ろ。診察器具台の裏に黄色の影。
目が合う。逃げ道へ、扉を開いたケージ。
かかるかよっ、つり上がった瞳。
右、足元、カーテンの下。
ここっ!
左にケージ。右からバスタオル。
ごそごそっ。

 

捕獲成功・・・。

異様に疲れます。
手術より疲れます、のら猫に逃げられると。

向こうも必死なので。

真剣勝負

今日は別の手術をした後だったので疲れも倍増。


気を取り直して、

ケージを縦にして逃げられない程度の隙間からバスタオルを詰め込んで、
バスタオルの上から掴んで麻酔をブスッと。
進行方向が空いてなければ固まって動かないのが猫。

 

いやーーーーーっ。
選択肢1の「袋でガス麻酔」にしておけば(後の祭り)。
若い獣医さんや看護婦さんは、あわてて捕まようとします。
捕まえたら噛まれようが引っかかれようが離さない。
向こうも必死。血みどろです。
なんて偉そうに書いてますが、
まだ動揺してます(笑

 

あとがき

猫はスイッチ入ったら負けですホント。
のら猫ってほんとこわい。
小さいトラ。
噛むよーーーっていう犬より次元が違ってこわい。
壁上がって空を舞いますからね。
立体戦。四次元殺法。
口だけじゃなく爪も後ろ足も飛んできます。

 

ふぅ、春です。

 

 

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