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見極める力・感じる心 D-monkey’s style

ペットとあなたの元気を応援 獣医さんが綴る犬猫の健康ブログ

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止まらない犬の咳、対処と「のど」を元気にする方法

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こんにちは、あじな動物病院の中西です。今回は、犬が咳こんでしまって止まらない・・・そんなときにどうしたら良いかをまとめました。犬が咳をしたときにあると便利なグッズ、のどを元気にして咳を予防する方法もお伝えします。

 

 

犬が突然咳が止まらなくなったときの対処

犬が咳こんで苦しそうなとき、少しでも早く咳を止めてあげたいですよね。

 

しかしその前にどうしても確認しておきたいことがあります。

 

家で咳の対処をするときの注意点

 今回ご紹介するのは、「食欲も元気もあるけれど、犬がせきこんで止まらないときの対処」です。

 

咳の他に以下の症状が見られる場合は、すみやかに動物病院へ行って咳の原因を検査し、治療を受けましょう。病気によっては、誤った対処で症状を悪化される病気があります。

 

  • 咳以外にのどの奥でゴボゴボなっている
  • 食欲がない
  • 熱がある
  • ほとんど眠れていない
  • 咳こんでぐったりしている
  • どんどん咳が悪化する
  • 朝起きたとき、夜中など、安静にしていても突然咳が出る
  • 疲れやすく、動きたがらない
  • 他に病気の治療をしている
  • 黒目を見開いて必死に呼吸している
  • 舌の色が白い、紫色、異常に赤い
  • 3日以上咳が続いている
  • 咳き込んで血が出る

咳の原因が「心臓病」だった場合は、のどや呼吸器が原因の咳の対処をすると悪化することがあるので、特に注意が必要なのです。こちらのブログ内「2-2-3 命に関わる心臓病の咳」を参考にしてください。

ajinavet.com 

 

乾いた犬の咳、どのように対処するの?

 

これからご紹介する対処は、ケンネルカフや、のどが乾燥して咳をしやすい犬、軽い気管虚脱などで咳を悪化させたくないときの応急の対処です。

 

家にありそうなものでできる対応からお伝えします。

 

お風呂で蒸気浴

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秋の急に冷えて空気が乾燥してくる季節、お外で遊んでいたら咳き込んで止まらなくなった。コタツで寝ていたと思ったら、のどが乾燥して咳が止まらない。

 

そんなときはお風呂場に熱めのシャワーを出してムンムンにして、10分〜15分程度たっぷりと蒸気を吸わせてのどを潤します。

 

注:シャワーを浴びせる必要はありません。

 

蒸気がのどを潤すことで、乾燥感がやわらぎ、気管が開いてねばりけのある痰を出しやすくなります。

 

目的はのどを潤すことなので、短頭犬など体温が上がりやすい犬種は熱がこもらないように気をつけましょう。

 


ワンコの咳止め「はちみつレモン」

 

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ハチミツにはのどを潤して咳を止める効果があります。レモンはのどの熱をとり、こちらも咳を鎮める効果があります。またレモンに含まれるビタミンCが菌やウイルスと戦う力を強めてくれます(※1)

 

ワンコのはちみつレモン

大さじ2杯のハチミツ
小さじ1杯のレモン果汁
1/2〜1カップの水
よくまぜて1日2回適量を

 

小さじ1−2杯のハチミツを別にあげるとより早くおさまります。

<品質に厳しいドイツの蜂蜜>

ブライトザマー クリーミーハニー 菜の花 92% 500g

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 <有機で美味しいレモン果汁>

青葉貿易 有機レモン果汁 720ml

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海外の獣医さんが犬の咳を止める方法を解説した動画 、ハチミツレモンは4:50から

youtu.be

 

エッセンシャルオイルを使う

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ラベンダー、ユーカリ、ティーツリーの三種類のアロマオイルをティッシュやガーゼに染み込ませ、犬の横にそっと置きます。

 

あるいは洗面器に熱めのお湯をはり、それぞれのオイルを1滴ずつ垂らして香りを犬にかがせます。

 

お風呂で蒸気浴をするときに、一緒に使う効果的です。

 

ラベンダーオイル:菌を抑える、炎症が起きている部分への刺激をやわらげ、気管の筋肉の痙攣を抑える。
ティーツリーオイル:細菌、真菌、ウイルスの増殖を抑え、のどの違和感や炎症をやわらげる。
ユーカリオイル:痰を出しやすくし、呼吸を楽にします。ユーカリ・ラジアータが刺激が弱く使いやすい。

ケンネルカフや気管支炎の咳には、この3点セットを使います。

 

のどの熱をとってスッキリ感を強化するなら、ペパーミントを、興奮すると咳をしやすいなら、炎症を取りつつ気分を落ち着ける、カモミールを加えます。

 

逆にティーツリーやユーカリの臭いが強いなら取り除き、カモミール+ラベンダーでリラックス効果を強めるなど、組み合わせを工夫してください。

 

<犬の咳と、飼い主さんの花粉症、どちらも使えるお試しセット>

 

 

犬の咳にあると便利なもの

 

緊急の対処が終わったら、次の咳が起こる前に咳に使える武器を増やしておきましょう。

 

咳止めの漢方 養陰清肺シロップ

 

のどの炎症を取り、咳を鎮める作用がある漢方薬です。「肺陰を養い、肺熱を清める」という名前で、のどが乾燥していて刺激に弱く、空咳を繰り返すときに使います。

子犬の「ケンネルカフ」によく効いてくれます。子供でも飲める甘いシロップなので、とても使いやすいお薬です。

5kgの犬で0.5ccのシロップを水で2倍に薄め、1日2〜3回飲ませます。

夜寝る前と、朝起きてすぐ飲ませるのが効果的。


注:人体用の第2類医薬品で、動物用ではありません。完全な自己責任における使用になりますのでご注意ください。 

【第2類医薬品】養陰清肺シロップ 150mL

【第2類医薬品】養陰清肺シロップ 150mL

 

 

西洋のメディカルハーブ

 

人に使われるヒューマングレードのペット用オーガニックハーブが手に入るようになりました。


マシュマロウやスリッパリーエルムなどのハーブは、炎症を起こしている粘膜の再生を促し、空咳を出にくくする作用があります。


これらのに、肺の粘膜の分泌を促し、呼吸の炎症を緩和する「オオバコ」や、のどの腫れや炎症をやわらげる「甘草(リコライス)」を加えたハーブエキスが売られています。 

 

気管の粘膜の再生を促して咳を出にくくするという作用から、痰の出ない「空咳」をするときに効果が期待できます。胃腸にも良いハーブなので、抗生物質などでお腹をこわしやすい犬の咳に使いやすいハーブエキスです。

 

臭いや味を嫌う犬には、ハチミツやココナッツオイル、ヨーグルトなどに少しずつ混ぜてあげましょう。のどを潤して体を元気にする作用がある食材なので、ハーブとの相性がとても良いです。

 

海外の自然派咳止めシロップ


もう一つハーブエキスをご紹介します。Apitherapy Honey Wild Cherry Bark Syrupというシロップです。アマゾンで購入できます。

 

Honey Gardens, Wild Cherry Bark Syrup, 8 fl oz (240 ml)

Honey Gardens, Wild Cherry Bark Syrup, 8 fl oz (240 ml)

 

 

大人で小さじ1杯なので、小型犬ではほんのひと舐めに量を調節します。(小さじ1/10)


味を嫌がるときはハチミツやココナツオイルに混ぜてあげましょう。
咳がひどいときは症状が消えるまで、1時間おきに与えます。

 

成分:
ワイルドチェリー(wild cherry bark):咳止め効果が強く、刺激性の咳を緩和する
オオグルマ(elecampane root):気管支の炎症をやわらげ、咳を鎮めて痰を取り去る
ローズヒップ(rosehip):ビタミンCがやクエン酸を補い、呼吸器の病気の回復力を高める
生姜(ginger root):炎症を鎮め、気管を拡げて呼吸を楽にする
甘草(licorice root):のどの腫れや炎症をやわらげる
スリッパリーエルム(slippery elm bark):粘膜の再生を促し、咳を緩和する
プロポリス(proporis):強い抗菌力
ハチミツ(raw honey):のどを潤し咳を鎮める
アップルサイダービネガー(apple cider vinegar):収れん作用で咳を鎮める手伝いをする
エッセンシャルオイル:ペパーミント、ユーカリ、レモンオイル

これらの材料で作られた、咳のための自然派シロップです。


引用元: http://www.whole-dog-journal.com/news/Kennel-Cough-Treatment-and-Prevention-21591-1.html

 

ココナッツオイル

 ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸、特にラウリン酸には「抗菌・抗真菌・抗ウイルス」作用があり、外部の病原体から呼吸器を守ってくれます。

 

日頃から5kgの犬で1日に小さじ1杯のココナッツオイルを与えることで、呼吸器の病気の予防になります。

 

咳があるときは、小さじ2−3杯までココナッツオイルをあげましょう。蜂蜜と一緒に食べるとのどを潤す力が倍増します。

 

レインフォレストハーブ 有機JASオーガニックバージンココナッツオイル 500ml 1本

レインフォレストハーブ 有機JASオーガニックバージンココナッツオイル 500ml 1本

 

 

 

マヌカハニー


ハチミツにのどを潤し、咳を鎮める効果があることは繰り返しお伝えしてきました。
ハチミツの中でも特に「マヌカハニー」は、菌・カビ、ウイルスの増殖を抑え、炎症を鎮める効果が最も強いハチミツです(※2)。

 

ハチミツを喜んで食べる犬は多いので、他のハーブや漢方、サプリメントを与えるときに、ハチミツを使うと便利です。

 

用量は厳密に決まっていませんが、小型犬で小さじ1/4〜1/2、大きめの犬で小さじ1/2〜1杯を目安に、咳をする犬に与えます。前述したココナッツオイルと一緒に食べるとより効果的です。

 

<殺菌力を求めるなら、最高グレードのMGO550+>

Manuka Health MGO550+ マヌカハニー 250g

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オメガ3脂肪酸をたっぷり摂る


オメガ3脂肪酸には、カサカサになった細胞や粘膜を元気にする作用があります。余計な炎症を起こりくくする効果もあるため、乾燥した空気や刺激に弱いのどや気管の粘膜を元気にし、咳を出にくくしてくれます。

 

お魚の油、フィッシュオイルやサーモンオイルのサプリメントを、5kgの犬でEPAとDHAを1日100mg〜300mg以上。

【犬・猫用】高濃度DHA&EPAケア ~PSH Highly-concentrated DHA&EPA Care~

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ココナッツオイルやエゴマ油や亜麻仁油など、熱をかけずに低温で絞っただけの良質な油を、5kgの犬で1日に小さじ1杯を目標にしっかり補ってあげましょう。

ニップン アマニ油 150g

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加湿と一緒に空間除菌


いきなり家電の話をするとビックリされるかもしれませんが、加湿と一緒に部屋の除菌もできる優れた家電がたくさん出ています。

 

こちらはラッパのマークの正露丸でおなじみの大幸薬品と家電メーカーが共同開発した加湿器です。

カモメ 加湿器 ハイブリッド式 クレベリン LED搭載 メタリックシルバー KKHQ-651C

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動物病院の消毒にもよく使われる「二酸化塩素」を放出して空間を除菌し、
一緒に加湿もしてくれるスグレモノです。

 

高齢で免疫力が落ちているワンちゃんには、呼吸器の病気の予防に一役買ってくれそうなアイテムです。

 

のどや呼吸器を強くする一工夫

 

咳を止める、咳を出にくくする工夫をお伝えしてきましたが、病気は「予防」が大切です。日頃の生活でのどや呼吸器を元気にしてあげましょう。

 

のどを元気にする食材


のどや呼吸器を元気にする食材は、表面の粘膜を潤してプリプリにし、病原体に負けない免疫を作る食材です。

 

肉は鶏肉がオススメ


お肉は適度に食べることで、体力を増強し病気に対する抵抗力と回復力を高めてくれます。
咳をしやすいワンちゃんには特に鶏肉がおすすめです。

補中益気 ー 胃腸を元気にして食欲を出し、体を守るエネルギーをたくわえる
補精添髄 ー 虚弱体質を改善し、足腰を元気にする
降気止逆 ー 体の巡りを整えて、咳やゲップ、しゃっくりを軽減

以上が鶏肉の薬膳としての効能です。鶏の中でも烏骨鶏は体を潤して体を元気にする作用が強いです。

:鶏肉は風邪で発熱しているときは不向きな食材です。犬も熱があるときは避けましょう。

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烏骨鶏

 

卵、ウズラの卵


卵を育てるとヒヨコになります。一つの生き物を作るのに必要な栄養が全てそろってるのが「卵」です。ドッグフードで皮膚を潤す栄養が不足して、体やのどが乾燥している犬にはもってこいの食材です。

 

滋陰潤燥 ー のどを潤して空咳やのどの渇きを癒やす
清喉開音 ー のどの痛みや声のかすれ、枯れを癒やす
養血安胎 ー 足りない栄養成分を補い、不眠やめまい、胎児の安定をはかる。

以上が卵の薬膳での効能です。
果物や野菜と一緒に食べると、ビタミンCと食物繊維を補うことができます。

 

5kgの小型犬で1日〜2日に1個のウズラの卵が与える目安になります。

d-monkey.hatenablog.com

 

 

善玉菌も取れるヨーグルト


牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品は、体を潤す材料がたっぷり入っています。
ヨーグルトは、
補陰生津 ー 体の保水力を増し、潤いを保つ
潤腸通便 ー 腸を潤して、便を出やすくする
止渇開胃 ー のど渇きを癒やし、胃をスッキリさせる
このような効能を持っています。

のどや呼吸器を潤しながら、乳酸菌の力で腸も元気になる食材がヨーグルトです。 

 

肺を潤し元気にする小松菜、アスパラガス

 

肺と中の良い野菜は小松菜とアスパラガスです。

小松菜には、
養陰潤燥 ー 体を潤して、のどや腸の乾燥を改善
利肺鎮咳 ー 肺を元気にして咳を鎮める
このような効果があり、空咳に良い野菜が小松菜です。小松菜ともち米を合わせておかゆを作ると効果的です。

 

アスパラガスは
滋陰生津止渇 ー 体の水分を保ち、のどを潤して渇きを癒やす
潤燥止咳 ー のどの乾燥を改善して、咳を止める
体を冷やすという説があるので、寒がりの犬や、下痢をしやすい犬は気をつけて使いたい食材です。

 

どちらも呼吸器を元気にしてくれる食材です。お肉やカボチャ、サツマイモなどと一緒に煮込んであげてみてください。

 

乾燥する秋に柿と梨、冬は柑橘類

 

柿には、
清熱潤肺 ー のどや呼吸器の熱をとり、便秘も改善
生津止渇 ー 口から胃の熱をとり、渇きを癒やす
このような効果があります。

梨には、
清熱化痰 ー 呼吸器の熱をとり、痰を出しやすくする
生津潤燥 ー 体の水分と潤いを保つ

どちらも急に空気の乾燥する秋に起こる咳をやわらげる効果があります。丁度おいしい季節に食べたい果物です。柿や梨が美味しい季節になったら、犬と一緒に食べましょう。

 

感染症からの咳には生姜を加え、潤いと咳止め効果を強めるにはハチミツと一緒に食べると効果的です。

 

冬の咳にはビタミンCたっぷりの柑橘類が効果的です。
みかんなどの柑橘類には、
理気健胃 ー 気分をすっきりさせ胃を元気にする
止渇潤肺・燥湿化痰 ー 痰を取り、肺を潤し咳をやわらげる
このような効果があります。

秋は柿と梨、冬はみかんなどの柑橘類を犬と一緒に食べましょう。

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βカロチンが粘膜を強化 ニンジン


ニンジンにはβカロチンがたっぷり含まれており、皮膚や粘膜を強くする手助けをしてくれます。
ニンジンには、
養血明目益甘肝 ー 栄養を補って目の乾燥やかすみ、視力低下を防ぐ
斂肺止咳 ー のどや呼吸器の粘膜を強化し、咳をやわらげる
健脾化滞 ー 胃腸を元気にし、便秘や下痢を改善
このような効果があります。

 

ニンジンスティックをオヤツがわりにかじらせたり、ゴハンのトッピングの煮込んだニンジンを加えたりしましょう。

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肺を元気にする豆乳


咳の出やすい寒い冬といえば鍋料理。豆乳鍋はお好きですか?
豆乳は体にエネルギーを補い、潤いを取り戻して咳を出にくくする効果があります。

潤肺化痰平喘 ー のどや呼吸器を潤し、痰を出やすくして咳を抑える
利尿通便 ー おしっこを出やすくし、便の通りを良くします
補虚養血 ー 体の疲れをとり元気を補う

おかゆをつくったあとに豆乳を加えて煮込むと、弱った体を補うおかゆの出来上がりです。


呼吸が弱いワンちゃんにも、豆乳なべや、豆乳雑炊を作ってみましょう。(豆乳は添加物の入っていない無調整豆乳を選びましょう)

 

その他に呼吸器を元気にする食材

 

薬膳の世界でのどや呼吸器を元気にする食材には、
くるみ、きくらげ、やまいも、豚足、ゴマ、鴨肉などがあります。


のどが腫れているときは生薬の「甘草」を、呼吸器の免疫力をアップするには「黄耆」という生薬を食事と一緒に煮込むとより一層効果的です。

 

呼吸器を元気にする漢方薬

 

呼吸器を元気にする生薬には、「黄耆」、「五味子」、「麦門冬」などがあります。これらの生薬が入った漢方薬は、麦味地黄丸や、玉屏風散などです。

 

漢方薬を効かせるには、犬のどこが弱っているのかを見定める必要があります。咳の出やすい犬の体質を改善するために必要な漢方薬は、東洋医学の得意な獣医さんに相談しましょう。

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免疫力・回復力をあげるサプリメント

なるべく食事からのどを元気にする栄養素を取りたいのですが、食事に手が回らないときや、高齢で食事をたくさんとれないときはサプリメントの力を借ります。

 

初乳サプリメント

 

体を外敵から守ってくれる物質に「免疫グロブリン」があります。例をあげると、人が赤ちゃんを産んで最初にでる母乳、「初乳」には、免疫グロブリンがたっぷり含まれていて、初乳を飲んだ赤ちゃんを外敵から守ってくれる役割をしています。

 

この初乳の中でも「牛の初乳」は牛のみならず、人や犬にとっても有用な成分をたくさん含んでいます。


牛の初乳はEgF(Epithelial Growth Factor),IgF(insulin-like Growth Factor), TGF-A&B(Tranforming Growth Factors, alpha and beta)などを含み、粘膜・筋肉・神経・消化管・関節などの修理を助けてくれます。

 

その他にも
・免疫のバランスを取ってくれる
・ウイルスの感染症の予防
・薬の副作用を軽減(特に鎮痛消炎剤)
などの効果が数々の研究から明らかになっています。

 

この免疫グロブリンを、サプリメントとして補うことで、のどや呼吸器の修理を助けウイルス・細菌への抵抗力を高めることができます。

 

 バニラ味で結構美味しい。犬もそのままパクパク食べます。

 

お腹の善玉菌


最近では、「風邪・インフルエンザの予防に効果あり」という乳酸菌が見つかっています。

 

例をあげると、KIRINが開発したプラズマ乳酸菌は体を守る「免疫」の司令塔<pDC>を目覚めさせて、風邪やインフルエンザにかかる頻度を減らしてくれます(ヒト)。

参考:http://health.kirin.co.jp/about/

 

 

 

サントリーがお漬物から発見したプロテクト乳酸菌は、Th1細胞とNK細胞という免疫の司令塔を強化します。こちらもインフルエンザ感染に対する効果があり、インフルエンザのワクチンを効きやすくする作用がみとめられています(ヒト)。
参考:http://health.suntory.co.jp/protect/meneki03/04.html

 

免疫の細胞だけでなく、全身の細胞を作り上げているのは腸で吸収された栄養です。腸を元気にすることが、のどや咳の予防、他の病気の予防につながります。お腹の善玉菌と食物繊維を意識して犬に食事をあげてみてください。

 

犬が飲める善玉菌については、こちらの記事を参考にしてください。

 

d-monkey.hatenablog.com

 

 

ビタミンC


ビタミンCは、空気を肺に運ぶ通り道の「気管」を作る「軟骨」を作る大切な栄養素です。また、のどや呼吸器の表面を守る粘膜を作る上でも重要な役割を果たしています。

 

犬は体内でビタミンCを作ることが可能なのですが(1日に体重1kgあたり40mg程度)、食品添加物に環境汚染、タバコの煙やストレスなど、ビタミンCが活躍する場は非常に多く、現代社会に生きる犬はビタミンCが不足しがちです。

 

のどや呼吸器だでなく、ストレスや化学物質に負けずに暮らすために、コツコツとビタミンCを補ってあげましょう。
小型犬(5kg)で1日250mg
中型犬(15kg)で1日500mgが1日の目安となります。

 

ビタミンCの量が多いと下痢をする犬がいるので、そのときは量を減らしましょう。逆に元気にストレスもなく幸せに暮らしている犬は、体内でできるビタミンCで十分です。 

C&R アスコルベイト+【M(120g)】【SGJ】

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軟骨、粘膜を強化する注射、 カルトロフェンベット(注:適用外使用)

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カルトロフェンベットという、犬の関節の病気に使う注射があります。関節の中での「ヒアルロン酸」という修理に必要な物質の合成を助け、傷ついている部分への血流をよくして関節の病気を治してくれる注射です。

 

「ヒアルロン酸」を含めた「ムコ多糖」と呼ばれる物質は、関節の軟骨だけはなく、膀胱や呼吸器、さまざまな場所に存在しています。

 

気道を支えている軟骨が弱っている犬で、カルトロフェンベットの注射で咳が軽減されたという報告があります。

http://www.kinrenju.jp/proceedings_H24_1014.pdf

56ページ C-7

 

薬の作用を考えると、一部の軽度な気管虚脱や、のどの粘膜が弱って出る空咳に効果があると考えられます。

 

高齢で関節が弱って咳も出る。そんなケースでは、かかりつけの獣医さんと相談して使用を考えても良いお薬ではないでしょうか。ただし、あくまでも「関節の治療薬」として認可が取れているお薬ですので、咳への使用は「適用外使用」になります。(自己責任)


まとめ

今回は犬の咳が止まらないときの対処から予防、のどを強くする方法までをご紹介しました。

 

人で咳と言えばまず「風邪」をイメージしますが、犬で咳が止まりにくいときは「空咳」が多く、体やのどの乾燥への対処が大切になってきます。

 

咳が軽いうちに、のどや呼吸器の潤いを意識して、咳がひどくならないように気をつけてあげましょう。

 

※1 薬膳素材辞典-健康に役立つ食薬の知識- 辰巳洋 源草社
※2 http://www.waikato.ac.nz/news/archive.shtml?article=1087