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犬のてんかん発作、脳を守るためにできること

犬のてんかん発作、脳を守るために飼い主ができること

 

広島県廿日市市あじな動物病院の中西です。愛犬が突然意識を失って全身をガタガタとケイレンさせてしまうてんかん発作。発作の回数を減らし、少しでも愛犬の脳を守る方法は無いものでしょうか?今回は犬のてんかん発作と脳を守るために必要な栄養素、そして日常生活で気をつけたいポイントについてご紹介します。

 

犬のてんかん発作 

 

てんかんは発作を繰り返すの脳の病気で、脳に突然発生する電気的な興奮により繰り返される発作をてんかん発作と呼んでいます。


脳を守るために大切なてんかんの検査と治療

 犬のてんかんの話を始める前に、頭の中の問題で起こっているてんかん発作頭の外の問題で起こるけいれん発作などの病気は分けて考える必要があります。


 脳に問題のあるてんかん発作なのか、けいれん発作を起こす他の病気なのか検査を受けて区別する


犬の脳に問題があっててんかん発作が起こることがわかったら、


てんかん発作を抑える薬をきちんと飲み、

発作の回数を減らすことがスタート


てんかんおよびてんかん発作は、放置しておくと頻度と強さが増していきます。てんかん発作を繰り返すたびにどんどん悪化するのです。そして繰り返す発作は犬の脳に損傷を与えます。てんかんのお薬をキチンと飲むことは脳を守るためにとても大切なことなのです。


きちんと犬のてんかん発作の治療を受けた上で、食事や生活スタイルの改善を始めます。

 

犬のてんかんと脳に良い栄養素

 ここからは中鎖脂肪酸を豊富に含むMCTオイルなど、てんかん発作を持つ犬に良いと考えられる栄養素についてご紹介します。


MCTオイルとデカン酸の抗てんかん作用

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人間でてんかん発作の治療の補助として、ケトン食と呼ばれる食事法があります。犬のてんかん発作にケトン食は意味がないと考えられていました(※1)。

 

しかし、2015年イギリスの研究チームは、ケトン食に使われるMCTオイルに含まれる中鎖脂肪から生じた「デカン酸decanoic acid」(カプリン酸)が抗てんかん作用を持つことを明らかにしました(※2)。

この結果をもとに犬でも研究が行われ、MCTオイルを食事に加えた7割の犬で発作の頻度が減少し、5割の犬で発作の頻度が半分になったという結果が出ています(※3)。

 

MCTオイルは消化しやすくすぐにエネルギーとして利用できる油であり、高齢犬の認知機能を回復させる油としても注目を集めています(※4、※5)。


<犬に与えるMCTオイルの量>

5kgの犬で小さじ1/4程度からスタート

1週間ほどで小さじ1/2まで増量、

さらに1週間ほで小さじ1/2杯1日2回へ徐々に増やします

 

小びんで買って、古くなる前に使いきりましょう。

MCTオイル(中鎖脂肪酸100%)250g×2本

MCTオイル(中鎖脂肪酸100%)250g×2本

 

 
脳の炎症を抑えるオメガ3脂肪酸

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お魚の油に豊富に含まれるDHAやEPAや、アマニ油やエゴマ油に含まれるαリノレン酸は体に無くてはならない栄養素(必須脂肪酸)でオメガ3脂肪酸と呼ばれています。一般的な犬の食事ではこれらの油が不足しがちです。オメガ3脂肪酸にはアレルギーや関節炎なのどの炎症を緩和する作用があり、とても大切な栄養素です。


てんかん発作が起こると脳の中で炎症を起こす物質が増えるのですが、脳に炎症を起こす物質の働きを抑え、脳の損傷を防ぎ発作の悪化を防ぐのがオメガ3脂肪酸のEPAとDHAの役割です。

オメガ3脂肪酸を加えても犬のてんかん発作の回数は変化しなかったという研究がありますが(※6)、脳の老化を防ぎ関節炎やアレルギーの悪化を防ぐ作用もあるオメガ3脂肪酸を、犬の脳を守るためにぜひ食事に加えましょう。


<犬でのオメガ3脂肪酸の推奨量>

5kgの犬でイワシを大さじ2杯 週2回

DHA+EPAのサプリメントを、

5kgの犬で1日100〜300mg程度

アマニ油では5kgの犬で1日小さじ1杯


アマニ油に含まれるαリノレン酸をうまく利用できない犬がいるので、確実性を求めるならフィッシュオイルをおすすめします。

 

汚染の少ない海で取れた魚のフィッシュオイル

 

 

脳を守るビタミンやフラボノイド

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 ビタミン


炎症が起こり細胞が傷つく過程で、「酸化」という現象が起こります。


酸化=錆びる(さびる)


脳の細胞がてんかん発作のたびに「サビる」のです。


もうひとつ、脳の細胞の正常な働きを邪魔するのか「糖化」。


糖化=焦げる(こげる)


焦げたり糖分の多い食事を続けていると、脳の中のタンパク質と糖がくっついてうまく仕事ができなくなっていきます。脳の細胞が糖化していくと脳の誤作動が増える恐れがあります。


脳の細胞がサビたりこげたりするのを防ぐ栄養素が「ビタミン」です。ビタミンA、C、Eには抗酸化作用=細胞が錆びるのを防ぐ作用があります。ビタミンB群には糖化=細胞が焦げるのを防ぐ作用があります。


てんかんの犬の脳と全身の健康ために、ぜひ覚えておきたい栄養素です。

 

フラボノイド


野菜や果物が持つ「色」の成分=フラボノイドには、強力な「抗酸化作用」、「抗糖化作用」を持つものがたくさんあります。緑茶のカテキン、ブルーベリーのアントシアニン、ごまに含まれるセサミンなどです。


さまざまな「色」の食材を犬にあげましょう。

 

ビタミンやフラボノイドが豊富な食材

ビタミンやフラボノイドが豊富な食品の一部をご紹介します。


黒ごま ビタミンEをとゴマリグナン 

    抗てんかん薬を飲んで疲れている肝臓を保護する作用も

    犬は噛まないのですりごまか練りごまで

ブロッコリー ビタミンA、Cとスルフォラファン 

    肝臓の保護とサビから体を守る      

    スプラウトもおすすめ

キャベツ ビタミンCがとても豊富 イソシアネート

ミニトマト ビタミンCと赤のリコピン  

ニンジン オレンジのβカロチン、

    ビタミンAに変換される 炎症を防ぎ粘膜を元気にする

ブルーベリー ビタミンAとE 最強の紫アントシアニン 

    目の健康、アンチエイジング

りんご ビタミンC 皮ごとりんごポリフェノール 

    腸の健康にペクチン、疲労回復にリンゴ酸

 

フラボノイドでは無いですが、ビタミンB群と脳に良い栄養素が一緒に摂れるタンパク源も列記します。


さんまやイワシ、サバ ビタミンB群とEPAとDHAが一緒にとれる

あさり ビタミンB群とタウリン、マグネシウム

牡蠣 ビタミンB群とビタミンACE、亜鉛 

    カキ殻は脳の興奮を抑える漢方の材料

たまご ビタミンA、B6、E 脳を元気にするコリンが豊富

 

ビタミンをサプリメントで補う 

 

犬が果物や野菜を食べない、愛犬が抗てんかん薬を長く飲んでいる、高齢になってきた場合は、サプリメントでビタミンを補うことも考えましょう。 

 

<ビタミンB群>

5kgの犬で大人用のビタミンBを1錠1回〜2回程度。

量が多くても尿に排泄されるので過剰摂取の心配はありません。

 

<ビタミンC、ビタミンE>

犬へのビタミンCとEとの投与量はこちらの記事を参考にしてください。

 

d-monkey.hatenablog.com

 

 

てんかん発作を悪化させるものを避ける

 

 てんかん発作を起こす脳に良いものをご紹介したあとは、てんかん発作を悪化させる要因をご紹介していきます。

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アレルギーを起こしやすい食事を避ける

人のてんかん発作について、「てんかんは脳で起きる炎症が原因でありその原因はアレルギー」と言う説があり、パン(小麦粉)、肉、卵、乳製品など、アレルギーを起こしやすい食品をやめるとてんかん発作がよくなったという報告があります。

 

犬での低アレルギー食とてんかんについての研究は1つの抄録しかないのですが、食事を低アレルギーのものに変更したところ8頭中7頭でてんかん発作が軽減したとの記載があります(※7)。


ポイント1 アレルギーを起こしやすい食材が入っていないか食事を見直す


血糖値の上がりやすい食品を避ける


人ではチョコレートなどの血糖値の上がりやすい食品、興奮作用のある食品、薬は、てんかん発作を悪化させることがわかっています。チョコレートに含まれるテオブロミン、コーヒー・紅茶に含まれるカフェインや気管支を広げるお薬のテオフィリンがあります。


砂糖+カフェインの缶コーヒーやコーラはてんかん発作の人は避けるべき嗜好品なのです。


これを犬に当てはめると、血糖値の上がりやすい(GI値が高い)小麦粉やトウモロコシ粉が主原料で、脳に興奮作用があるローズマリーを抗酸化物質に使っているドッグフードは、てんかんの犬では注意が必要だと考えられます。


ポイント2 血糖値が上がりやすい原材料の入ったドッグフードを避ける


犬のオヤツでも食いつきを良くするために砂糖が入っているものがあります。「やみつきになるほど食べる」オヤツは要注意です。


ポイント3 砂糖が入っているオヤツを避ける


寝不足、緊張、興奮、熱狂を避ける

・寝不足

・緊張や興奮の後

・楽しい事があってはしゃぎ過ぎた後

 

以上のような状況は脳の中で神経のアクセルとブレーキのバランスが崩れやすく、発作が起こりやすくなると言われています。


・犬が安心して眠れる環境を作る。

・来客に緊張、あるいは興奮してしまう犬は別の部屋、クレートで待機させる

・大好きな犬友、家族との過度なはしゃぎ過ぎにも要注意

 

ポイント4 寝不足、緊張、過度の興奮は避ける


炎症を起こしやすいオメガ6脂肪酸の多い油を避ける

豚や鶏などの動物の油やサラダ油に代表される植物油に多い「オメガ6脂肪酸」は、「アラキドン酸」と呼ばれる炎症を起こす物質の材料になります。

 

アラキドン酸が増えすぎると、脳の血管で炎症を起こしたり血栓ができやすくなります。


脳の炎症はてんかん発作を悪化させ、脳の血栓は脳の老化や痴呆を悪化させます。

 

動物油や一般的な植物油をさけてオメガ6脂肪酸を減らし、魚の油や、オメガ3脂肪酸の豊富な亜麻仁油、血管を元気にするオリーブ油などを使った体に良い油の多い食事をワンちゃんにあげましょう。

 

ポイント5 オメガ6脂肪酸の多い油を減らす


油についてよくわからなくったらこちらの記事を参考にしてください

d-monkey.hatenablog.com

 

発作を減らすために日常生活で気をつけること

 てんかん発作の犬に良い栄養素、避けた方が良いものをお話しました。そのほかに日常生活で気をつけたいことをお伝えします。


てんかん日記をつける

 

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犬がてんかん発作を起こした状態を日記につけることで、発作の引き金や、犬にストレスをかける要因などを見つけられることがあります。


てんかん日記をつけるポイントは、

・いつ起きたのか?

・どこで起きたのか?

・何かイベントがあったか?

・誰といたか?誰(または犬)と会ったか?

・新しい物との接触があるか?

これらに気をつけて日記をつけます。

発作は「いつ」起きたのか?

 てんかん発作が「いつ」起きたかは体内時計とてんかん発作の関係を見るために重要です。セロトニンやメラトニンといったホルモンを発作が関連する場合があります。

 

また、脳を興奮させるイベント(例えば大好きな人が外から帰ってくるなど)の時間帯と発作の関連があるかを考える上で「いつ」は重要です。

発作は「どこで」起きたのか?

 てんかん発作が「どこで」起こったのかは、その環境中に存在する物質、ストレスとの関連を考えます。

例えば美容室で飼われていたチワワちゃんは、仕事場に入った後に発作が増える傾向がありました。パーマ液、髪の染色液など何らかの化学物質とてんかん発作に関連があったのです。

発作の前に「何か」イベントがあった?

  発作の前に「何か」あった?花火大会や雷、あるいは単身赴任から大好きなお父さんが帰ってきたなど、突然の恐怖や歓喜は脳に影響を与えます。

発作がひどくなる前に何らかのイベントがなかったかを考えるのは大切なことです。

発作の前に「誰」といたか?

 去勢をしていないオス犬は、大好きな女の子と会ったあとは脳が興奮し、ホルモンバランスもいつもと変化します。発作のスイッチが入りやすくなりそうですよね。

誰と会ったか、それが大好きな人でも苦手な人(犬)でも脳に影響を与えるので、日記にしっかりとつけておきたいところです。

発作の前に新しい「物」と接触は?

 新しい「物」との接触。発作の引き金になる可能性のある「もの」は幅が広く、それを見つける上では紙に書いて整理することは大切なことです。


飼い主さんが「香水」を変えてから発作が増えた。犬に「ノミ取り首輪」をつけたら発作が悪化した。「観葉植物」をおいたら発作が増えた。敷物に「化学繊維」を使っているものを引いたら発作が増えた、などなど。


犬がいる環境に存在するありとあらゆる物、匂い、化学物質などなど、発作に関与しそうなものを日記から洗い出していくのです。


一人で情報が整理できないときは、犬のてんかん発作をよく診察している獣医さんに相談してみましょう。新たな発見があるかもしれません。

 

規則正しい生活 体内時計とホルモンバランス

 夜に眠くなる頃から、人も犬も「メラトニン」というホルモンが脳の中に増えます。深くよく眠るために大切なホルモンです。夜に発作が多い人や犬では、このメラトニンと発作との関連が指摘されています。


朝日を浴びると体内時計がリセットされ、夜の決まった時間にメラトニンが出て眠くなります。メラトニンの材料となるセロトニンは、人ではウォーキングなどのリズム運動をすると分泌が促進されます。


朝、決まった時間に起きて朝日を浴びながら犬と一緒に散歩をすることは、人と犬の体内時計を正常化し深く眠れるようになり、脳が元気になるのです。


ストレスかけず、無理をさせない

 15年ほど前の、とあるてんかん発作を持つダックスフンドのお話です。このワンちゃんは犬が大嫌いだったのですが、飼い主の方がどうしても犬と仲良くしてほしくて、訓練所に入れて他の犬と一緒に共同生活をさせてたそうです。

 

帰ってきたワンちゃんは・・・、犬を見ると発作を起こすようになってしまいました。


極端な例ですが、てんかん発作のある犬にストレスがかかると悪化するケースがあります。犬が嫌いなこと、緊張することは日頃から避けてあげましょう。


発作の前兆、ゆったりとソファに腰掛け抱きしめる

 人が犬を抱きしめると、オキシトシンと呼ばれるホルモンが犬と人に分泌されます(飼い主さんと犬がお互いに大好きだという前提です)。愛情ホルモンと呼ばれ、脳の興奮を抑え、恐怖心を緩和します。


てんかん発作の犬と暮らす期間が長いと、発作に前兆がわかるときがあります。発作の前兆をみつけたときに、犬を抱いてゆったりとソファに腰掛け犬をなでてあげましょう。ストレスのレベルが下がり、発作を軽減できるかもしれません(※8)。


発作が起きてしまったら背中を冷やす

愛犬がてんかん発作を起こしてしまったら、背中を冷凍食品の野菜の袋や、コールドパックなどを犬背中に当ててください。

てんかん発作で体温が異常に上がることを防ぎ、脳や神経へのダメージを減らすことができます。


てんかん発作が減らない・どんどん増えてしまうときは

 愛犬のてんかん発作の回数がどんどん増えたり、発作の時間が長くなるときは危険なサインです。犬の神経の病気を専門に見られる獣医さんに相談しましょう。


最初にも申し上げたとおり、犬のてんかん発作はまずしっかりとした薬物治療で発作の回数と長さを抑えることが脳を守る上で大切です。


自分でどうにかしようとせずに、必ず動物病院で検査と治療を受けてください。


まとめ

 てんかん発作のある愛犬に何かしてあげられることがないかを今回はまとめてみました。

・脳を守るために犬の脳に良い栄養素を

・てんかん発作を悪化させる要因を減らす

・規則正しい生活と、愛情あふれる抱擁


てんかん発作をおさえる薬をしっかり飲み、犬へのストレスを減らして、人と犬の愛情あふれる元気な毎日を過ごしてください。

 

ミニコラム 砂糖と揚げ物と脳の熱

私は夜勤で疲れると砂糖の入っているオヤツをドカ食いしている時期がありました。すると頭の中に熱がこもったようになってきます。

さらにオヤツを食べ続けていると口内炎がでて熱を持ち思考力が低下、怒りっぽくなります。

揚げ物を食べても似たような状態になります。さらに胸焼けのオマケつき。

てんかん発作がなくとも砂糖と茶色の焦げた食べ物は気をつけたほうが良いと身を持って痛感します。

 

参考文献

※1 Patterson EE, Munana KR, Kirk CA, et al. Results of a ketogenic food trial for dogs with idiopathic epilepsy.Journal of Veterinary Internal Medicine 2005;19:421.

※2 Pishan Chang, Katrin Augustin, Kim Boddum, Sophie Williams, Min Sun, John A. Terschak, Jörg D. Hardege, Philip E. Chen, Matthew C. Walker, Robin S. B. Williams. Seizure control by decanoic acid through direct AMPA receptor inhibition. Brain, November 2015 DOI: 10.1093/brain/awv325

※3 Law TH, Davies ES, Pan Y, et al. A randomised trial of a medium-chain TAG diet as treatment for dogs withidiopathic epilepsy. Br J Nutr 2015:1-10.

※4 中鎖脂肪酸オイル(MCT)で高齢犬の認知機能が改善 PURINA HP https://nestle.jp/brand/purina/research/mct/

※5 Pan Y, Larson B, Araujo JA. Dietary supplementation with medium-chain TAG has long lasting cognition-enhancing effects in aged dogs. Brit J Nutr 2010;103:1746-1754.

※6 Matthews H, Granger N, Wood J, et al. Effects of essential fatty acid supplementation in dogs with idiopathic epilepsy: a clinical trial. Vet J 2012;191(3):396-398.低アレルギー食とてんかん

※7 Lujan A, Scott SD, Anderson TJ, et al. The role of diet in refractory canine epilepsy: a retrospective case series [abstract]. BSAVA Congress 2004 Scientific Proceedings, 541.

※8 ペットの自然療法事典 著バーバーラ・フュージェ ガイアブックス

ajinavet.com