見極める力・感じる心

ヒゲ犬先生がつづる犬の健康ブログ

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犬の老化と鍼治療と煮込んだ食事

犬の足腰の老化、どう対処?

 

以前の職場の同僚から鍼治療の質問があり、
受け答えをしていて気づいたことがあるので残しておきましょう。

 

 

O先生からの質問

「老齢の大型犬の後ろ足の麻痺に対して鍼治療の効果が乏しいです。
鍼治療をやった後の方が歩いている様子は良いらしいのですが、
少しでも長く歩いてもらうにはどうすべきか悩んでいます。」

 

私も鍼治療をして3−4日は効果があって元気に歩くけれど、
1週間は持続しないというワンちゃんがいます。
以下返信の続き。

 

「ただ老齢の個体は、鍼で神経を刺激しても、「筋力」が維持できないのが問題だと思います。
鍼治療をやって歩様が改善している状態を、「リハビリ」で筋肉を刺激して維持してもらわないとならないのが1点。
筋肉を落とさないために、
①消化の楽な食事にして胃腸の負担を減らし
②消化の良いタンパクを増やして、筋肉の異化を防ぐ。
食事の改善と、「胃腸を補う」=「補脾」が必要なんだと思います・・・・これが二点目。」

 

以前16歳のミニチュアダックスの飼い主さんが、
「毎日しっかり食べているのに痩せてきた」と相談を受けたことがあります。
ゴハン1:肉1:野菜1+水3くらいで圧力鍋で煮込んだ食事に変えてもらった所、
体重が増えて毛ヅヤが良くなったケースがありました。

 

難しいのがリハビリですよね。
歳を取って弱った「関節に無理をさせず」に、
「立つ・歩くための筋肉」に負荷をかけないといけない。
そしてたまった疲労が回復しきるかしないかぐらいで次のリハビリ。
週に2−3回は行いたいところ。

 

https://www.youtube.com/watch?v=TSkgELr1vpQ

歩けるなら補助しながら歩くのが一番。

 

人には「理学療法士」さんがおりますが、
日本で犬の理学療法を指導出来る方ってまだまだ大都市圏に限られますね。
東京ですと、
http://www.tsunayoshi.jp

こんな施設もあるのですが。

 

人間みたいに膝や腰をサポートしてくれる「コンプレッションウェア」などあると便利なのですがね。
犬は小型犬から大型犬まで、犬種によっても体の形に差がありすぎて、
商品化はなかなか難しいのでしょう。

「一般医療機器」レベルのウェアも人間はあります。


http://www.goldwin.co.jp/c3fit/about/

ラグビーの日本代表もここのアンダーウェア来ていたのですね。
記事を書いていて気付きました。

 

話がそれましたがまとめ。

高齢で足が弱った犬のケア

・鍼で弱った神経を優しく刺激
・消化の良い食事で筋肉の材料を提供
・鍼治療と次の治療の間に、自宅でリハビリを行い筋肉を刺激する。
 歩行補助ハーネス、介護ハーネスをうまく使ってよちよち歩いてもらいましょう。

 

 

歩行補助ハーネス LaLaWalk コーギー用 ボーダーマスタード (CL)
 

 

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