見極める力・感じる心

ヒゲ犬先生がつづる犬の健康ブログ

スポンサーリンク

覚えておきたい、犬の4つの「緊急事態」

救急セットの画像

動物病院に務める新人スタッフに、
これだけは覚えて!と最初に教える、
動物の「緊急」の症状があります。

飼い主の方にも是非覚えておいて頂きたいので、

今回は4つに絞ってご紹介。

 

 

黒目を見開いて、全身で一生懸命呼吸している

「呼吸」は意識せず、

自然にゆるやかに息をします。

人も犬も同じ。


「お腹」をペコペコさせて、
全身で一生懸命呼吸しているというのは、
原因が何であれ犬や猫にとっての「緊急事態」です。

 

息がうまく出来ない = 死と隣合わせ

 

原因の一部ですが、

・のどに何かつまっている
・肺炎
・肺に水がたまっている ー 心臓の病気etc
・胸に水がたまっている ー 心臓の病気、腫瘍、突然の出血etc
・どこかで急な出血が起きている - 腫瘍etc

などです。


いずれにしろ、
酸素の吸入をしながら、
緊急の検査と治療が必要です。

 

人も動物も、
呼吸をして酸素を取り入れないと、
生きていけません。

 

繰り返しになりますが、

呼吸がおかしいときは緊急事態。

 

吐きたいのに吐けない、お腹が膨れてきた

大型犬を飼っている方はご存知の方が多いのですが、
胸が深く、
体の大きい犬で、
急に胃が膨らんでねじれてしまう、
「胃捻転ー胃拡張症候群」という、
「超」がつく緊急事態があります。
なぜか体は小さくても、
ミニチュアダックスは胃拡張を起こすケースがあるので要注意。

 

助かるかどうかは、
時間との勝負。

 

緊急処置、あるいは手術をしても亡くなってしまうケースがある、
とても危険な状態です。

大きいワンちゃんが急に落ち着かず、

苦しがってヨダレが増え、

お腹が膨らんだ気がするならば、

すぐに動物病院に連絡。


子犬・子猫が吐く・下痢・グッタリ

下痢だけならば、
寄生虫や新しい環境へのストレス、
食事が合わないなど、
緊急事態ではないことも多いです。

 

しかし・・・

子犬・子猫が吐いて、下痢、そしてぐったり。
「パルボウイルス感染症」
救急事態です。
致死率がものすごく高い。

 

子犬・子猫を飼うと、
動物病院でのワクチンをすすめられますが、
この「パルボウイルス感染症」を予防することが、

ものすごく大切なのです。

 

パルボウイルスの実際の治療の様子はこちら。

パルボウイルスVS漢方薬 | 獣医さんに聞いてみよう!

簡単には治りません。


鳴き叫んでパニック

痛み止めで落ち着く病気から、
緊急手術が必要なものまで、
原因は様々。

中には命に関わるものがあるので、

油断できないのがこの症状。

例としては、

・内臓のどこかに結石があり出口に詰まった。
・子宮に膿がたまりお腹の中で破裂・・・。
・椎間板ヘルニア
・竹串を飲み込んで胃に刺さった・・・。
・脱臼・骨折
などなど。

 

犬によっては、

お腹が硬くなって震えているけれども

声を出さずに耐えている子もいる

ので要注意。

 

様子を見ずに、
急いで原因を特定してもらいましょう。


まとめ

動物病院で新人スタッフに教えるこれは危険!という4つの症状は、

・犬や猫が目を見開いて必死に呼吸している。
・大型犬が吐こうにお吐けず、お腹が膨れてくる。
・子犬・子猫を迎えたら、吐いて・下痢・そしてぐったり
・鳴き叫んでパニックになっている

兎にも角にも、いそいで動物病院に連絡を。