愛犬２頭へ質問。
なぜ生のブルベリーは食べないのに、
冷凍したブルーベリーは喜んで食べるの？（笑
夏の食後に、
犬と一緒に冷凍ブルーベリーをボリボリ食べるのがマイブーム。
犬が教えてくれたブルーベリーの秘密
いただきもののブルーベリーがあまりに美味しかったので
試しに我が家の犬にあげてみたら大喜び。
そこで気になったのがブルーベリーの薬効。
犬にどんな効果があるか調べてみました。
・・・驚きです。
「犬の機能性スーパーフード！！！」と、
海外ではブルーベリーを絶賛（文献１）。
犬へのブルーベリーの薬効はこちら。
・ガンの成長を防止、転移を予防
・脳の老化と体の運動機能を改善
・心臓、循環器疾患の予防
・糖尿病の予防
今回はガンと脳への効果の秘密に迫ってみました。
ガンと闘う成分、Pterostilbeneプテロスチルベン
ブルーベリーの成分で有名なのは
「アントシアニン」と呼ばれるあの濃いブルーを作る色素。
しかしガンと闘う成分は「Pterostilbeneープテロスチルベン」という成分。
Powerful！と賞賛されるその抗癌作用。
ネズミの胸に出来たガンのサイズが、
ブルーベリーを食べなかったネズミより６０−７５％小さく、
肝臓への転移を７０％おさえ、
リンパ節への転移も２５％少なくなるという驚きの効果（参考文献２）
なぜガンに効くのかというと、
ブルーベリーに含まれるプテロスチルベンが、
ガンの自滅スイッチをオンにする、
ということが遺伝子の検査でも証明されているのです（参考文献３）。
これはPowerful！
しかしここで気づいた大問題。
ブルーベリーだけでガンをやっつけようと仮定。
ネズミの実験を元にその量を計算すると・・・、
人間で一日に３００ｇ。
・・・多！！！
ブルーベリーだけでガンをやっつけようという、
発想にはムリがありますね（笑
健康の秘訣って、
体に良い食材を少しずつ色々食べることにあると思うのです。
旬のものをちょっとずつ、
いろいろ犬と楽しみましょう。
老犬の脳も体も元気に
ブルーベリーの濃い青。
こちらの色を特徴づけるているのがアントシアニンという成分。
「抗酸化作用」ー細胞が錆びて傷ついてしまうことを防いでくれます。
脳の細胞が錆びれば、すなわちそれ脳の老化。
記憶力も落ちていきます。
ブルーベリーを食べると、
脳の細胞が傷つくのを防ぐだけでなく、
老化で弱った脳の機能を改善する効果があります。
（参考文献４）
脳の機能だけでなく、
脳と体の連絡もスムーズになるようで、
衰えた歩く能力、迷路を抜ける速さなど、
歳を取って衰えてしまった脳と体の機能を改善させた・・・、
というのが文献のお話。
さて実験を元に、
人が脳の機能改善に必要なブルーベリーの量を計算すると、
１日１００ｇ。
なんとかなるかなー。
もちろん犬の老化、脳の機能改善にもバッチリ役立ちます。
（参考文献１）
体重５ｋｇのワンちゃんで一日だいたい１０ｇくらい。
まとめ
ブルーベリーの人と犬への薬効です。
・ガンの成長を防止、転移を予防
・脳の老化と体の運動機能を改善
・心臓、循環器疾患の予防
・糖尿病の予防
犬が喜んで食べるモノにどんな薬効があるかを調べると、
いろいろ驚きがあって楽しいですね。
冷凍したブルーベリー。
人も犬も、
夏のオヤツにイチオシ。
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参考文献
文献１
Canine Nutrigenomics: The new science of feeding your dog for optimum health
W. Jean Dodds, DVM. Diana R. Laverdur. Dogwise Publishing
文献２
Whole Blueberry Powder Modulates the Growth and Metastasis of MDA-MB-231 Triple Negative Breast Tumors in Nude Mice1–3
Lynn S. Adams, Noriko Kanaya, Sheryl Phung, Zheng Liu, and Shiuan Chen
The Journal of Nutrition Nutrition and Disease
文献３ （秀逸！）
A Review of Pterostilbene Antioxidant Activity and Disease Modification
Denise McCormack, and David McFadden
Oxid Med Cell Longev. 2013; 2013: 575482.
文献４
Reversals of age-related declines in neuronal signal transduction, cognitive, and motor behavioral deficits with blueberry, spinach, or strawberry dietary supplementation.
Joseph JA1, Shukitt-Hale B, Denisova NA, Bielinski D, Martin A, McEwen JJ, Bickford PC.
J Neurosci. 1999 Sep 15;19(18):8114-21.
http://www.blueberry.org/pdf/revdiet.pdf
