見極める力・感じる心

ヒゲ犬先生がつづる犬の健康ブログ

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犬の薬をおいしく包む食材のお話、飼い主さんが教えてくれました。

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あじな動物病院の中西です。昨日、昼食に季節の野菜ピザを注文したところ、「からし菜」が乗っていてなかなかに刺激的でした。春を感じます。今日の診察で、食の細った心臓の悪いシーズーさんの飼い主さんと、何を使うと美味しくお薬が飲めるかな?という話を交わしました。ふと、薬で困っている飼い主さんに、お薬を包みやすく美味しい食材をお伝えしたら役に立つかな?とシェアしたくなった次第です。

 

おくすりが必要なわんこに何を使いましょう?

私が飼い主の方々から教えていただいた、犬が喜んで食べてくれて、かつお薬を包みやすい食材を並べてみました。

・トロトロのサツマイモ
・ほっこりカボチャ
・チーズ(クリームチーズが人気)
・プリン
・茶碗蒸し
・子供用のおくすりゼリー
・バナナ
・季節の果物
・パン
・あんこ
・ピーナッツバター
・レバーペースト

 サツマイモはトロッとして蜜芋が飲み込みやすくてオススメですね。最近スーパーに売っている焼き芋でもなかなかに蜜も多く甘くて美味しい、犬が喜んで薬を包みやすいものが増えてとても便利です。

 チーズやパンは食塩が多いので、心臓が悪いわんちゃんに使うときは、なるべく少ない量でくるむよう心がけます。それでも食事全体の量を考えるとくすり一回に使う量は少量でしょうから、チーズやパンを使ってでも薬を飲んでくれるならそちらのメリットの方が大きいと思います。

 あんこは元気を出す食材としても魅力的です。小豆には薬膳的に心臓を元気にする、体の余分な水分を出すなどの作用があるイチオシの食べ物です。。

 アメリカの獣医さんはピーナッツバターをよく使うようです。診察室に置いておき、診察に来た犬にご褒美であげたり、お薬をくるんであげたり、便利な食品です。オーガニックのピーナッツのみのものを食べ始めると、私もスプーンが止まらなくなります。食塩・砂糖などを使っていないものがベストですが、痩せて弱っている犬が喜んで食べるなら、少々味がついているものでも構わないと私は考えます。

犬が喜ぶ美味しい食材で、嫌なお薬タイムを美味しいおやつタイムにしたいですね。