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ヒゲ犬先生がつづる犬の健康ブログ

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わんこを育む食の授業 あじな動物病院 犬の肉食系手作りごはんセミナーのお知らせ

あじな動物病院の中西です。「ブッチャーと仲良くなって内臓を安く分けてもらえYO」と英語でのたまう海外の犬の肉食レシピ。お肉屋さんを見かけない昨今、ちょっと困ってしまいます。そこは日本的にアレンジ、丈夫な犬の体を作る肉食系手づくりゴハンのセミナーを作りました。今より元気な犬の食事を作りたいあなたに、「わんこを育む食の授業」のご案内です。

わんこを育む食の授業

〜丈夫な体を作る肉食ごはんの始め方、

ちょっと気になる生食の科学〜

セミナー動画の購入はこちらをポチッと↓

 

犬の体が欲しがる食事とは?

 犬の手作りごはんを作る上で、最初に考える大切なステップがあります。「犬の食性」です。パンダは笹の葉、コアラはユーカリ、100%肉食の猫はネズミや小鳥が主食。さて犬の肉体が本来欲している食事とは何でしょう?

「雑食寄りの肉食獣」、「気まぐれな肉食獣」などと表現される犬の食性、海外の獣医師達が実践と議論を積み重ねて出した結論は「犬はscavenger carnivoreであろう」というものです。何やら小難しいなあと感じられたかもしれないですが、犬の体が丈夫になる、健康な食事を考える上ではとても大切な議論です。

 

この前提をもとに、犬の体が遺伝的・生物学的に必要としている食事を作ることで、

・体を支えるコラーゲンが隅々まで行き渡り、丈夫で潤いのある肉体が構成される

・ドッグフードの栄養基準に含まれていない様々な生きた栄養素が細胞レベルで犬の元気にする

・病気をしにくくなり、たとえ病気になっても回復が早くなる

というメリットが得られます。逆にここがブレると食事の栄養バランスが大きく崩れてしまいます。

 

 それでは次のステップ、実際に犬には何をあげたら体に良いですか?成書曰く「犬には肉と内臓と骨をあげなさい。できれば頭も。脳や目にはこんな成分が含まれているからとても良いよ、獲物の毛は大腸で食物繊維の役割をしていて・・・。」

 

 いやいやいやいやいや。

 

 もともとがあまり獣肉を食べる文化を持たなかった日本では、露店で羊や豚の頭が吊り下げて売られていることもなければ、ましてやお肉屋さんも昨今あまり見かけないご時世です。

 

日本で始めやすく続けやすい、しかも犬の体に美味しい、肉食系ごはん。

そんな食事を一緒にを考えてみましょう。

 

10%から始めよう

犬が肉食ならば・・・といきなり肉肉しい感じで突っ走らず、まず手作りごはんスタートのハードルを下げるところから始めます。

 

「今より一歩でも犬の体の良い新鮮な食材を加えてみて、10%から始めてみない?」

 

とは、アメリカのK先生の言。いきなり100%栄養バランスの取れた手作りごはんは・・・と考えて手が止まってしまう真面目な日本人ですが、最初は犬の好きな食材を探してトッピングを始めるだけでも今より一歩前進です。まずは食事の1割に、一つずつ肉・魚・卵・野菜など、新鮮で元気な食材を足してみましょう。

 

また、いきなり全てを手作り食に変えない理由があります。それは犬の体とおなかの菌達をビックリさせないためです。一つ一つの食材を少しずつ試しつつ、体をゆっくり慣らしていきます。(もちろん、若くて元気でお腹が強いわんちゃんのための、いきなり生食にぶっ飛ぶクイックコースもありますが)

 

肉食系手作りごはんのコツ

 新鮮な食材を食事に加えることに成功したら、次は徐々に手作り食の割合を増やし、元気なごはんを作りましょう。

 あじな動物病院では「犬のお食事相談」をしています。手作りごはんのレシピをチェックする際、気にしているいくつかのポイントがあります。

 

・体に良い油は入ってる?

・レバーや内臓系の材料は?

・骨やカルシウムは意識していますか?

・ビタミン(特にA)やミネラル(こちらは亜鉛)を気にしてる?

 

そこに犬の食性を取り入れて、手づくりゴハンの基礎をまとめてみます。

 

・お肉はたっぷり70−80%

・野菜の目安は10%

・コストを抑えるのに穀物を入れるなら、20−25%まで

・たまには肉付きの生の骨を10%ほどいかがですか?

 

さて出ました「肉付きの生の骨」。日本の飼い主さんを悩ますRAW MEATY BONEをどうするか考えてみましょう。

 

肉付き生の骨、かたまる飼い主さん

 診察室で「生の骨をあげませんか?」という話しをすると、たいていの飼い主さんは目が点になってしまいます。他に方法は無いものか・・・「骨に抵抗があるなら卵の殻をあげなSAI」と成書曰く。もう一声。日本で馴染み深いものを使えないでしょうか?

 

体重1kgあたり〇〇匹の食塩無添加にぼし。

これなら現実的ではないですか?

 

骨に限らず、犬により良い、元気でいられる食事や食材の工夫をお伝えしたいと考えています。ちなみに、カルシウム不足が不安ならドライフードと組み合わても良いと思います。他ににぼしでも、ヨーグルトでも、犬が受け入れやすい形で、飼い主さんが続けやすいものを一緒に見つけること、その中で犬の食性に少しでも近づける努力がとても大切だと考えています。

 

教科書のようにガチガチな授業ですか?

なぜ海外の先生が生の肉付きの骨にこだわるのか、

「犬のボーンブロスにこだわる骨汁先生が教える、体においしい生の骨の栄養学」

卵は殻がフードに入れてあるカルシウムよりなぜ吸収が良いのか、

「生きてる卵の殻の不思議」

そんなトピックも交えながら、楽しく犬の手づくりごはんについて一緒に考えたいと思います。

 

「今日のごはんは何ですか?」

愛犬の可愛らしい笑顔を糧に、犬が心待ちにする元気な食事作りを始めてみましょう。

 

セミナーに参加したあなたが「犬の食事って面白い」「よし、うちの子の体にいいなら始めてみよう」と感じていただける、繰り返し参考にしてボロボロになっていく料理本のような講義にしたいと考えております。

セミナーの内容

🍖犬の栄養バランスを考える〜犬は肉食?プレデターとスカベンジャー

 犬の食事を組み立てるなら、まずは犬という生物の食性について考えてみましょう。

🍖10%のトッピングから始めよう

 ドライフードに足りないものって何でしょう?体の潤い保つコラーゲン。そして、食材の鮮度=生きている栄養素の量。時間の経過、あるいは加熱で失われる数々の栄養素を知り、元気な食材を少しずつトッピング、手作り食へシフトするおなかの準備を始めます。

🍖うちの子だけのベストバランス〜肉食系手作り食でおさえるポイント

 犬の食性をふまえつつ、犬種やサイズも考慮して、愛犬に合わせた手作り食を組み上げていきます。大まかなポイントだけをおさえて、まずは気軽に始めましょう。そして、アレンジ、工夫、アレンジ。美味しく食べる犬の笑顔を基準に少しずつ。

🍖「ほにゃららの頭をあげてください」、わんこと生食の今

 犬の生食に興味はありますか?生食のメリット、始め方、生食に近い安全な食事の作り方などなど。進化する犬の生食事情をお伝えします。

🍖世界の獣医師が自分の愛犬にガチで与えたい食材達とは

 国は違えど犬の食事の可能性を追求する世界の獣医さんがこれは犬に与えるべきだよ!という人気の食材についてご紹介します。

・魅惑の宝石ブルーベリー、赤い宝石ストロベリー

・日本では嫌われてしまうほうれん草、海外ではなぜ生で刻んで入れる?

・海が生んだ恵みの昆布、犬の世界で人気のその理由は

以上のような内容のセミナーをお伝えする予定です。(当日のセミナーの進行状況により、内容が変更・削除される場合もありますがご了承ください)

セミナー後も質問できます。

セミナーの日程に都合の合わない方、繰り返しセミナーを見てしっかり学習したい方も安心して申し込めるように、録画した動画が視聴できるページURLを後日申し込まれたメールアドレス宛にお届けします。
・セミナー当日は仕事があってライブで見られず、質問ができない
・他の人が見ている前では質問しにくい
・セミナーを見ている間はついていくのに必死ですぐに質問が浮かばない
そんな方のために、セミナー後もFacebookグループやメールにて質問を受ける場をご用意し、いくつかの質問にまとめてお答えするフォローアップ動画をお届けする予定です。

お申し込みはこちらから

ここまでお付き合いいただき誠に有難うございました。セミナーに参加したいなと感じていただけたら、下記ボタンよりセミナー申込みページへおすすみください。

わんこを育む食の授業

〜丈夫な体を作る肉食ごはんの始め方、

ちょっと気になる生食の科学〜

2023年3月29日(水)12:45より(約120分)

開催場所:廿日市市あじな動物病院より
Zoomオンラインにて(終了)

セミナー動画の購入はこちらをポチッと↓

 

オンラインセミナーでお会いすることを楽しみにしております。

あじな動物病院 院長
中西遵

 

<演者紹介>

広島県廿日市の動物病院で、犬の手作りごはんの相談や、犬の体が喜ぶボーンブロスをオススメしている獣医師です。


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