愛犬がガンになってしまったとき、何か自分がしてあげられることがないか。 そんなあなたに、実際にガンになった犬の食事を例に犬のガンの食事のレシピをご紹介します。
ガンのエネルギー源は?
ガンになった犬の食事を考えるときに大切なことは何をエサにガンがどんどん増えていくかを知り、出来る限りガンにはエネルギーを与えず、犬の体に良い栄養素をあげることです。
覚えるべきポイント
1,ガン細胞がどんどん増えるためには大量の「ブドウ糖」がいる
2.ブドウ糖のもとになる「炭水化物」ー糖質を制限する
3,ガンはエネルギー切れを起こして干上がる
4.代わりのエネルギー源として消化しやすくすぐ燃える良い油をしっかり取る必要がある
そこで注目されているのがココナッツ油や亜麻仁油などの、「体にたまらず燃えやすい」性質です。
ガンと戦っている体に負担が少なく、
ガンのエサにならなず、犬のエネルギー源「ケトン体」になる。
ガン細胞を兵糧攻めに出来る体に良い油
ココナッツオイルが最もガンの餌になりくい油と言われています。
ガンと向き合う食事のレシピ
ガンになってしまった犬の実際・実戦のレシピをご紹介します。
このレシピにはココナッツオイルが入っていませんが、犬それぞれの体質に合わせてオイルの種類も変えます。
トイプードル・5歳 大腸癌
(字が汚いのはご容赦を)
大腸癌で2回、大学病院で手術を乗り切ったトイプードル。2回目の手術後の再発で、
「人工肛門も覚悟してください」と言われてしまったそうです。漢方・インターフェロンγ・再発したガンをレーザーで焼烙。
上にあるのがプードルさん用の「手作り食」のレシピです。
くるみ油を選んでいるのは薬膳的に「大腸」と仲が良いからです。5歳とまだ若かったので「生食」レシピで作ってみたのですが、2回に渡る手術でプードルさんの胃腸が弱っており、焼いて「香り」を出してあげないと食べませんでした。
「ワンコハンバーグ」で食欲も盛り返し、1年で治療終了。5年経ちますが、元気にしていると手紙を頂きました。
ミニチュアダックス11歳・前立腺がん
前立腺がんになってしまったミニチュアダックス。
手術も大学受診も希望されなかったため、
中国医薬とCOX2阻害剤という薬で治療。
徐々に進行していたため飼い主さんより、
「もっと出来ることはありませんか?」とのことで、
こちらの本をご紹介。
この中にある前立腺ガンのためのレシピを実践した所、ガンの進行が2ヶ月後に停止。
さらに2ヶ月後に2/3のサイズに。
幸い2頭とも「ガンの転移」が無いステージからのスタートだったので、
ここまで顕著な効果があったのかもしれません。
ただ二匹とも、食事を変えると目に見えて毛ヅヤが良くなりました。
免疫力も一緒に上がったでしょう。
「喜んで食べる」美味しい楽しみな食事、これがガンの犬にとってとても大切な要素だと私は思っています。「ハッピーホルモン」を出す、これが免疫力を高めます。
がん細胞は「ブドウ糖」をエサに増殖する
がん細胞はドンドン増えるために「ブドウ糖」が必要、これはガンと向き合う大切な情報です。
私がよく参考にしている文献、Ihor Jhon Basko先生の手作り食の本が翻訳されておりました。是非参考にしてください。
まとめ
ガンに負けない食事の秘訣
・精製された穀物(精白小麦、白米)や砂糖を減らしてがん細胞の「エサ」になる「ブドウ糖」を減らす。
・体を作る材料として良質なタンパク質をしっかり取る
・ガンのエサにならない「ケトン体」をエネルギーにする。
・ケトン体を作るには、ココナッツ油がおすすめ
・野菜や食物線維をしっかりとって、体から毒素を出す、善玉菌の協力を得る
附:新しい犬のガンの食事のポイントについて、記事をアップしました(20170130)こちらも参考にしてください。