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見極める力・感じる心 D-monkey’s style

ペットとあなたの元気を応援 獣医さんが綴る犬猫の健康ブログ

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がんの犬の食事のポイント、オススメ食材とレシピ集

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あじな動物病院の中西です。

 

東洋医学を取り入れた治療を行っているため、「がんの犬に良い食事はありますか?」というご相談をいただきます。

 

そこで今回は、がんの犬の食事についてまとめました。愛犬にがんが見つかってしまったとき、お友達のワンちゃんにがんが見つかり困っているとき、参考にしていただければ幸いです。もちろん、健康なワンちゃんもがんの予防につながります。日常の食事にぜひ取り入れてください。

 

 

 

がんの犬の食事のポイント

 

経験上、食事をかえるだけでがんを消すというのはさすがに難しいです。しかし、犬のために食事をかえることで、体力をつけ、免疫力を取り戻し、がんの進行が遅くなるかもしれません。

 

体力がつくことで、手術・抗がん剤・放射線など、治療の選択肢を今よりも広げることもできるでしょう。

 

犬に残された可能性を広げるために、そして一緒に過ごす食事の時間を幸せに過ごせる食事を作るために、がんの犬の食事を作る上で大切なポイントを見ていきましょう。

 

犬が喜ぶおいしいごはん

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がんの犬の食事を考える上で最も大切にしたいことは、「犬が喜ぶ」食事を作ることです。がんの進行を遅らせる、免疫力をあげる食材選びはとても大切なのですが、犬が喜んで食べないことには「続ける」ことができません。愛犬が喜ぶ食材を見つけ、おいしいレシピでゴハンを作りましょう。


 ・大好きなお肉を選ぶ 
   豚?鶏? あるいは馬?鴨?
   魚は好き? 鮭、ツナ缶、タラ、イワシ缶、サバ缶
 ・発酵食品のにおい ー ヨーグルトやチーズのにおいは大人気です。
 ・焼く、炒める ー 香りを強くしてあげると食欲が出ます
 ・ふりかけ作戦 ー 猫だけではなく犬もカツオブシは大好きです。
 ・香る雑炊作戦 ー 昆布やしいたけで出汁を取り、たまごを足して雑炊に。
 ・ワンコハンバーグ ー 焼いた香りは食欲をそそります
 ・ごま油、醤油、味噌 ー 軽く味付け。塩分が過剰にならなければ大丈夫。

 

犬の脳が喜び、美味しいと感じると、それだけで免疫力があがります。幸せを感じるホルモンの一つ「ドパミン」にが、特定のがんの進行を抑える効果があることが、近年わかってきました(※1)。

 

喜んで食べる犬を見て、がんが見つかり落ち込んでいた飼い主さんが少しでも元気になれば、ワンちゃんも幸せホルモンが出て、免疫力を取り戻すという好循環に入りますよ。

 

最初はキチンと作ることにこだわらず、「美味しい・喜ぶ」ゴハンを作って、一緒に過ごす食事のひとときを大切に楽しんで過ごしてください。「美味しい・幸せ」が、免疫力を回復させます。

 

新鮮な食材

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どんな食材でも、時間が経つとだんだん「さびて」いきます。体を元気にする酵素やビタミンが壊れ、大切な栄養素の量が減っていくのです。食べ物から元気になるためのエネルギーをもらうために、「新鮮な」食材を使ってあげましょう。

 

地場野菜コーナーや道の駅、地元でとれたてな元気な食材を選んで、エネルギーあふれる食事で、元気な体を取り戻しましょう。

 

食材の種類を豊富に

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 「ガンに良い」と言われる食材、栄養素は実にさまざまです。βカロチンにスルフォラファン、クルクミンにアントシアニン。ガンと向き合うために、体力をつける食材、免疫力をあげる食材、消化を助ける食材、がんの成長を邪魔する食材・・・と、いろいろな食材から体に良い栄養素をもらいます。

 

この食材が良いから・・・と一つの食べ物ばかりにこだわらず、
 ・緑の葉物野菜
 ・黄色、赤の野菜
 ・紫の野菜
 ・生姜
 ・キノコや海藻
 ・肉に魚
 ・卵に乳製品、納豆
 ・エゴマ、亜麻仁、ココナッツ、オリーブなど、熱をかけずに絞った上質な油

 

がんと向き合うためには、バランスの良いごはんを作ることが大切です。

  

デトックスを助ける食材を

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がんが出来る原因の一つとして、体に入った食品添加物や化学物質・毒素によって細胞の中にある「遺伝子が傷ついてしまう」ことがあります。遺伝子が傷つくと、暴走した細胞ができて、「がん」となって増殖しはじめます。

 

そこで体の中にある化学物質や毒素を、体の外へ追い出す食材を取り入れましょう。元気な細胞の中にある遺伝子を傷つけない努力が、がんを抑える大切な要素です。

 

具体的には、スルフォラファンを含む、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、スプラウトや、肝臓をサポートして解毒を助けるターメリック、食物繊維・キノコキトサンを含むきのこ類、スピルリナなどで、体の外へ毒素を追い出します。

 

それではがんの犬に良いとされる食材をご紹介しましょう。

 

がんの犬に良い食材と有効成分

 

きのこ類とβ-グルカン

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きのこに含まれるβグルカンをはじめとする「多糖類」や多糖タンパクが、免疫を強化し、腫瘍に対抗する力を強めてくれます。

 

ペンシルバニア大学の学部の研究で、きのこから抽出した成分を「血管肉腫」というがんが見つかった犬に投与したところ、生存期間が延長されたという結果が得られています。(※2)

 

霊芝に代表される高価な薬用キノコだけではなく
シイタケ
マイタケ
に含まれる成分にもしっかりがんと戦う多糖類は含まれています(※3、※4)

 

干ししいたけは食薬としての効能です。(※5)
・血管を強化
・血圧を下げる
・胃腸を元気にして吐き気を改善
・コレステロール、中性脂肪を減らす
・ガンの出血を抑える

 

ガンを抑える効果だけではなく、放射線治療による副作用を予防してくれます。

 

犬はよく噛んで食べませんから、フードプロセッサーを使ってしっかり細かくしてからあげましょう。

 

パナソニック フードプロッセッサー ホワイト MK-K81-W

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干ししいたけは昆布と合わせてでダシを取ると食事の風味が良くなりますよ。

 

海藻とフコダイン

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もずくやメカブ、昆布などの海藻が持つヌルヌル成分の中に、「フコイダン」という物質が含まれています。昆布は古来より「消痰軟堅」ー出来物を柔らかくして消す薬として珍重されてきました。


フコダインが犬のがんにに有効かどうか、はっきりした研究データはありませんが、現在アメリカのThe Veterinary Cancer centerが臨床試験を行っています。

 

直接がんを抑える効果が不明でも、昆布や海藻は免疫力を上げたり壊れた場所を修理するために大切な栄養源です。

 

昆布は食薬として(※5)の効能です。
・腫れやしこりを改善
・げっぷやむくみを改善
・血圧を下げ、中性脂肪を減らす

 

なるべく北極や南極に近い海で取れた汚染の少ない海藻を選んであげましょう。噛まない犬のために粉になっている海藻も売られています。

 

SGJプロダクツ SM (L) シーオーガニック 270g

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ブロッコリー・キャベツ・スプラウトとスルフォラファン

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ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、ケール、大根、白菜、菜の花などなど、「アブラナ科」の野菜に共通する「辛味成分」であるイソチアシアネート。イソチアシアネートの一種である「スルフォラファン」がガンに効果があると近年話題の物質です。

 

ブロッコリースプラウトがスルフォラファンの含有量ではずば抜けているのですが、辛味が強いです。スティックのブロッコリーをオヤツがわりに与えたり、キャベツや白菜をスープに加えたり、大根おろしを雑炊やスープの仕上げに加えたり、アブラナ科の野菜をいろいろと工夫して使いましょう。

 

アブラナ科の植物はスルフォラファンだけでなく、「葉酸」を豊富に含んでいます。「葉酸」は体の細胞が正常に仕事をするための遺伝子スイッチのオン・オフをしてくれるとても大切な栄養素です。「葉酸」が不足するとがんが成長しやすくなります。アブラナ科の野菜は、ぜひともがんの犬のゴハンに取り入れたい食材なのです。

 

それぞれの野菜の特徴です。

白菜 : ジチオールチオニンが大腸癌の予防に良い。むかつきを抑える
キャベツ : ビタミンUが消化を助け胃腸に良い。
ブロッコリー・カリフラワー : 胃腸虚弱や疲労回復
大根 :  消化酵素が多い、咳や痰(たん)にも良い
ケール : 胃炎・胃潰瘍を改善、胃腸を強化

 

 ケールはなかなか手に入りませんよね。

 

 

ターメリックとクルクミン

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カレーのスパイスとして有名な「ターメリック」ですが、肝臓に良いだけでなく、腫瘍を抑える効果があることがわかっています。

 

ターメリックは食薬としての効能です。(※3)
・傷ついた細胞の遺伝子を修復する=新しいがんを出来にくくする
・がんに新しい血管が出来るのを防ぎ、兵糧攻めにしてくれる
・免疫力をあげてがんをおさえる
・がんが自分で死んでいく「アポトーシス」を促進
・がんが広がるために必要な物質「酵素」のジャマをする

 

ターメリックを食事に取り入れる上で、いくつか注意点があります。

・胃腸からの吸収が悪い
・あっというまに血液から有効成分が排泄される

 

胃腸からの吸収をよくするためには、「油と一緒に摂取する」必要があります。カレーのスパイスを油で炒めるのは、香りを強くするためだけではなく、ターメリックの有効成分を吸収しやすくする工夫だったのです。

 

犬にカレーを食べさせるわけにはいかないので、ワンちゃんのターメリックの「黄金ペースト」を作りましょう。

 

ターメリックの黄金ペーストの作り方(重要)

 

材料
1/2カップのターメリック
1〜1.5カップの水
小さじ1.5杯の黒胡椒
1/4カップのココナッツオイル(オリーブオイルでも可)

①フライパンで水とターメリックを混ぜる(1カップから始め溶かせる適当な量まで増やす)
②弱火〜中火で7−10分加熱、ペースト状にする
③水っぽいようならターメリックを増やすか煮詰める
④ペーストにオイルと胡椒を加えて煮込む
⑤冷やして瓶につめて冷蔵庫へ (保存は2週間)

 

小さじ1/4から半分を便がゆるくならない程度に一日数回あげましょう。
そのままで食べないときは、ケフィアヨーグルトや蜂蜜などにまぜてあげます。

 

注:出血しやすいがんを持つ犬に使わない方が良いです。
抗ガン剤治療中はターメリックが抗がん剤の効果を弱めるため、ターメリックを中止します。

 

ハラール・有機JAS ターメリックパウダー 50g

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生姜とジンゲロール

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日本人になじみの深い生姜。味付けや風味を良くするだけでなく、がんを抑える効果もある食材です。

 

生姜に含まれるジンゲロールは、がんが死ぬ遺伝子をオンにし、がんが死なずに増え続ける遺伝子のスイッチを邪魔する効果があります。(※3)

 

生姜は食薬としての効能です(※5)。
・風邪の寒気を抑える
・体の痛みを緩和
・胃の冷えや痛み、吐き気、食欲不振の改善
・痰(たん)や咳、喘息の緩和
・食中毒の予防

 

小型犬は小さじ1/4杯を目安に、すりおろして食事に加えます。

 

粉末しょうがは小型犬で小さじ1/8が目安 

高知県産乾燥粉末しょうが(ウルトラ生姜)パウダー100g【殺菌蒸し工程・1cc計量スプーン入り】

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ブルーベリーとアントシアニン

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ブルーベリーやラズベリー、ブラックベリーにクランベリー。いちごを除くベリー類の赤・青・黒の色を作る「アントシアニン」という色素に、がんを抑える効果があります。

 

アントシアニンだけではなく、「プテロスチルベン」という成分にもがんを抑え、がんの転移を予防する効果が確認されています。(※3)

 

ブルーベリーの食薬としての効能です。
・ガンの成長を抑え、転移を予防する
・脳の老化と体の運動機能を改善する
・心臓、循環器疾患の予防する
・糖尿病の予防する

 

ブルーベリーが旬の季節には、そのままあげたり凍らせてオヤツにとしてあげてみましょう。

 

 

 

ニンジンとベータカロチン

 

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ニンジンはβカロチンを豊富に含み、ガンの予防に良いとされています(※6)。ニンジンの持つファルカリノールという成分も、ガンの成長を抑える作用があります(※7)。

 

2005年の犬の研究では、ドライフードを食べていても週に3回以上野菜を食べていた犬は食べていない犬よりがんになりにくく、なっても進行が遅いことが明らかになりました。また野菜の中でもニンジンを含む黄色やオレンジの野菜を取っていると、TCC(移行上皮癌)と呼ばれる腫瘍の発症リスクが低いことが統計的にわかっています。(※13)

 

調理するコツは皮をむかずに調理して栄養を逃さない、生のままジュースにしてすぐ飲むことです。煮込んで食べるときは、スープまでしっかり食べてもらいましょう。

 

ニンジンの食薬としての効能です。
・目の乾燥やかすみ、視力低下の予防
・咳や痰(たん)を抑える
・胃腸を元気にして下痢や便秘を予防

 

胃腸を元気にしてくれる作用もあるので、がんの犬の免疫力をあげるためにもぜひ食べたい食材です。

  

 

 

お魚とオメガ3脂肪酸

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お魚の油に豊富に含まれているEPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸、がんの転移を抑えたり、新しいがんが成長するのを防いでくれます(※3)。

お魚の油には、
・血圧を下げる
・中性脂肪を減らす
・心臓を元気にする
・血管を元気にする
という効果があります。少なくとも週に2回はお魚を食べることで、心臓病のリスクが減るため、アメリカの循環器学会(The American Heart Association(AHA))もお魚をたべることを推奨しています。

 

サプリメントとしてお魚の油を摂るときは、体重5kgあたりEPAとDHAを合わせて100mg〜150mg以上を1日の目安としてあげましょう。

 

【犬・猫用】高濃度DHA&EPAケア ~PSH Highly-concentrated DHA&EPA Care~

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スピルリナとフィコシアニン

 

スピルリナはあまりなじみがないかもしれませんが、ミドリムシやクロレラなど、光合成を行う藻類の仲間です。スピルリナの栄養成分は、がんをやっつけるNK細胞などの免疫を強化し(※8)、スピルリナに含まれるフィコシアニンにはがんを抑える効果があることが研究から明らかになっています(※9)。

 

スピルリナの見た目は緑色の粉です。スピルリナは生物が必要な栄養素はほぼ全て含んでいるので、ドライフードにかけて足りない栄養素を補うといった使い方も可能です。

 

スピルリナを食べると
・体にたまった毒素や重金属を追い出す
・血圧が下がる
・コレステロールが値下がる
・抗酸化作用がある(遺伝子が傷つくのを防ぎ、がんをできにくくする)
・がんを抑える効果
・炎症を抑える効果(COX2阻害)
・免疫を強化する効果
こんな効果があります。

手作り食をする余裕がない人は、ドライフード1カップあたり小さじ1/4杯のスピルリナを足してあげましょう。

 

この 錠剤だと1/2錠

スピルリナ パシフィカ 400錠

スピルリナ パシフィカ 400錠

 

 

 

 

ココナッツオイルとケトン体

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がんに良いとされるココナッツオイルは、人では抗がん剤治療の副作用を軽減し、がん治療を受けている間のQOLを上げることや、抗がん剤の副作用から肝臓を守ってくれることがわかっています。(※10、※11)

 

ココナッツオイルは中鎖脂肪酸を豊富に含み、腸からの吸収が早く、すぐに燃えてエネルギーとなります。ココナッツオイルが分解されると「ケトン体」と呼ばれるがんのエサになりにくいエネルギーに変わるのです。犬を元気にしてがんには栄養を与えない、がんの犬にとても良い食材です。

 

犬のココナッツオイルの一日の量は、体重5kgあたり小さじ1杯が目安です。小さじ1/2杯から始め、徐々に量を増やしてあげましょう。

 

ココナッツオイルの薬膳な効能は、
・足りないエネルギーを補う
・体を保湿する
・余分な水分を追い出す
・落ち込みや不安を解消
・筋肉や骨を強くする
・便秘を解消する

亜麻仁油、麻の実油、ボラージオイル、月見草油などもオススメです。

 

 

 

ミルクシッスルとシルマリン

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一つだけハーブをご紹介します。ミルクシッスル(マリアアザミ)というハーブがあります。デトックスや肝臓病に良いとされるハーブです。ミルクシッスルに含まれる「シリビニン」という成分には、がんが成長するために必要な新しい血管をできにくくする効果があります。

 

犬では体重1kgあたり4−10mgを1日2−3回与えます。

 

体重5kgの犬で1/4カプセル2回を目安です。

大塚製薬 ネイチャーズリソース マリアアザミ 60粒

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がんの犬のための、JeanDodds先生おすすめのコンビネーション

 

・ターメリック

・ミルクシッスル

・オメガ3脂肪酸(ココナッツオイル+フィッシュオイル)

・キノコ

この4つを食事と一緒に与える組み合わせを、Cinine Nutrijenomicsの著者である獣医師Jean Dodds先生はがんの犬にすすめています。(※3)

注:出血しやすいがんを持つ犬では、ターメリックを除いてください。

 

 

がんの犬のための食事レシピ

いきなりがんの犬の手作りごはんレシピに入る前に、まずはドライフードにかけるスムージーをご紹介しましょう。

 

ドライフードにかけるスムージー

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ケールとアボカドのスムージー
1カップ ケール 
1/2カップ アボカド
1/2カップ ニンジン
1/2カップ 水またはスープストック
小さじ1 ココナッツオイル

ブレンダーにかけてスムージーを作り、カップ1杯のドライフードに対し大さじ2−4杯のスムージーを加えます。

(出典:Fresh Food & Ancient Wisdom, Ihor John Basko DVM著, Makana Kai出版)

 

ケールをキャベツやブロッコリー、リンゴやニンジンに変えてアレンジも可能です。
小さじ1/2のスピルリナを加えて栄養を強化したり、水のかわりに1/4カップほどのココナッツミルクや、風味を付けるために小さじ1杯のパルメザンチーズを加えて食べやすくアレンジするのも効果的です。

 

がんの小型犬のためのクイックレシピ

 

朝食
1個 たまご
大さじ2 ブロッコリーのミジン切り
大さじ1 にんじんおろし
小さじ1 ココナッツオイルまたはオリーブ油
大さじ2 玄米
大さじ1 ココナッツミルク
フライパンに油をひき、卵とブロッコリー、ニンジンを入れて炒める。
玄米の上に炒めたものをのせて、ココナッツミルクをかけて出来上がり。

夕食
1/2カップ 豚または鶏肉
大さじ4 ブロッコリー
大さじ4 玄米がゆ
大さじ1 ビール酵母
肉を軽く蒸すか炒め、他の材料と混ぜて出来上がり。

(出典:Fresh Food & Ancient Wisdom, Ihor John Basko DVM著, Makana Kai出版)

 

がんの小型犬コンビネーション

 

レシピ1
1/4カップ イワシ缶
小さじ1/2 海藻の粉またはケールの粉
1/4カップ 玄米またはソバ
1/4カップ 蒸した野菜
まぜて食卓へ。

 

レシピ2
1個 ゆで卵のみじん切り
1/4カップ イワシ缶
1/4カップ サラダ菜
小さじ1/2 海藻の粉+ケールの粉

 

レシピ3
1/2カップ サバ缶
2個 ゆで卵
玄米 1/2カップ
サラダ菜 1カップ
小さじ1/2 海藻の粉+ケールの粉

(出典:Fresh Food & Ancient Wisdom, Ihor John Basko DVM著, Makana Kai出版)

 

 

きのこを使ったレシピ

しいたけと豚肉ごはん
3個 一晩1/2カップの水で戻した干し椎茸のみじん切り (戻し汁も使用)
1カップ 豚肉
1/2カップ ニンジンの千切り
1/2カップ キャベツの千切り
大さじ2杯 オリーブオイル
1カケラ ニンニク
1/2カップ 炊いた玄米

中火の中華鍋に油をひき、ニンニクを炒めて香りをダシたら豚肉とシイタケを入れて炒める。その後ニンジンとキャベツとシイタケを戻した水を入れて5分ほど煮る。

日を消した後に玄米を入れて混ぜ、室温に戻ったら犬にあげましょう。小型犬で2−3食分。

 (出典:Fresh Food & Ancient Wisdom, Ihor John Basko DVM著, Makana Kai出版)

 

 

作り置きできる煮込みレシピ

 

豚のシチュー
4カップ シチュー用豚肉 みじん切り
2カップ 玄米またはソバ
2カップ ブロッコリーのみじん切り
1カップ ニンジンのみじん切り
2カップ 鶏のレバーみじん切り
4カップ 葉物野菜のみじん切り(ほうれん草、白菜、チンゲンサイ、パセリなど)
3かけら ニンニク
小さじ1/2 しょうがの粉 またはすりおろし生姜
小さじ1 ターメリック
1/2 セロリのみじん切り

材料を大きな鍋、または炊飯器に入れ、材料がひたるくらいの水を入れて煮る。ぐつぐつしたら火を弱めて低温で1時間ほど煮込む。小型犬で2週間分くらいのレシピ。小さな容器に1/2カップずつくらいに小分けにして冷凍。犬に上げる前に湯煎して温めてあげましょう。

 (出典:Fresh Food & Ancient Wisdom, Ihor John Basko DVM著, Makana Kai出版)

 

骨ごとシチュー
2カップ 骨付き肉(鶏、豚)
1/2カップ セロリ
2カケラ ニンニク
小さじ1 生姜の粉、またはすりおろし生姜
小さじ1 ターメリック
6カップ 水

大きな鍋に材料を入れて1時間煮込む。肉を剥がして骨を取り除いたら

2カップ オーガニックの玄米(生米)
1カップ ニンジンのみじん切り
1カップ カボチャ さいの目切り
1カップ ブロッコリー みじん切り
3カップ 鶏肉
2カップ 豚または鶏のレバー みじん切り
大さじ4杯 オリーブまたはココナッツオイル

必要に応じて水を足し、材料を骨付き肉を煮た鍋に入れて更に45−50分煮込んで玄米がや若くなったら出来上がり。冷やして小分けにし、冷凍庫にて保存。

(出典:Fresh Food & Ancient Wisdom, Ihor John Basko DVM著, Makana Kai出版)

 

 

レシピをいろいろ見ていくとわかるかと思いますが、野菜がしっかり使った食事ががんの犬のためのレシピです。きのこ・海藻も積極的に加えてください。

 

レシピを組み立てるときの食材選び

朝食:
タンパク質 ー 肉、魚、カッテージチーズ、ヨーグルト、たまご、うずら卵、きのこ
生野菜 ー ロメインレタス、ケール、ビーツの葉※、ブロッコリースプラウト
調理野菜 ー ブロッコリー、ニンジン、カリフラワー、かぶ、大根
油 ー オーガニックのオリーブ油、グレープシードオイル、オーガニックバター

昼食:
タンパク質 ー ツナ缶、サーモン、イワシ、サバ、オメガ3卵※
食物繊維 ー 玄米、ソバ、大麦、オーツブラン、亜麻仁、ひよこ豆

夕食:
タンパク ー 肉、魚、納豆
油 ー アボカド、卵、オリーブ油、ココナツオイル
繊維野菜 ー ニンジン、カボチャ、ドライトマト、カブ、大根、ビーツ、キャベツ

「がんの犬に良い食材」で取り上げた食べ物も忘れずに取り入れてください。

 

※オメガ3卵:鶏のゴハンに魚の油などを足してオメガ3脂肪酸をタップリ含んだ卵 

森のたまご匠オメガ3|イセ食品株式会社

まとめ

 

がんに良い食事とは、野菜・きのこ・海藻から、がんを抑える「栄養素」、免疫力を取り戻す「栄養素」を積極的に取り入れようという食事です。抗がん剤も、もとをたどれば毒を持つ植物からがん細胞を殺す成分を抽出したのが始まりです。

 

・犬が喜ぶ
・新鮮な食材を使う
・緑、黄色、赤や紫、いろいろな食材を使う
・悪いものを出す手伝いをする食材を選ぶ

 

ポイントを抑えて、元気で長く一緒にいられる美味しいゴハンを犬に作ってあげましょう。


がんの犬が喜んで食べる美味しいレシピがありましたら、是非コメント欄に書き込んでください。

 

 


※1 Lan YL. et al. The potential roles of dopamine in malignant glioma. Acta Neurol Belg. 2012 Dec 20.

※2Brown, D.C. & Reetz, J.(2012). Single Agent Polysaccharopeptide Delays Metastases and Improves Survival in Naturally Occurring Hemangiosarcoma, Evid Based Complement Altemat Med. 2012, sep 5. Doi:10.1155/2012/384301.

※3 Canine Nutrigenomics: The New Science of Feeding Your Dog for Optimum Health, W. Jean Dodds著, Dogwise出版

※4 Fresh Food & Ancient Wisdom, Ihor John Basko DVM著, Makana Kai出版

※5 薬膳 素材辞典 健康に役立つ食薬の知識 辰巳洋 源草社

※6 Butalla AC, et al. Effects of a carrot juice intervention on plasma carotenoids, oxidative stress, and inflammation in overweight breast cancer survivors. Nutr Cancer. 2012;64(2):331-41

7M. Kobæk-Larsen, L. P. Christensen, W. Vach, J. Ritskes-Hoitinga and K. Brandt (2005). “Inhibitory Effects of Feeding with Carrots or (-)-Falcarinol on Development of Azoxymethane-Induced Preneoplastic Lesions in the Rat Colon”. Journal of Acricultural and Food Chemistry 53 (5): 1823–1827.

※8 Mathangi Ravi. et al. Molecular mechanism of anti-cancer activity of phycocyanin in triple-negative breast cancer cells. BMC Cancer 2015. 5;768.

※9 Akao et al. Enhancement of antitumor natural killer cell activation by orally administered Spirulina extract in mice. Cancer Sci. 2009 Aug;100(8)

※10 Law KS et al. The effects of virgin coconut oil (VCO) as supplementation on quality of life (QOL) among breast cancer patients. Lipids Health Dis. 2014 Aug 27;13:139.

※11 Famurewa AC. et al. Virgin coconut oil supplementation attenuates acute chemotherapy hepatotoxicity induced by anticancer drug methotrexate via inhibition of oxidative stress in rats. Biomed Pharmacother. 2017 Jan 6;87:437-442.

※12 Serini S et al. Dietary polyunsaturated fatty acids as inducers of apoptosis: implications for cancer. Apotosis. 2009 Feb;14(2):135-52

※13 Raghavan M. et al. Evaluation of the effect of dietary vegetable consumption on reducing risk of transitional cell carcinoma of the urinary bladder in Scottish Terriers. J Am Vet Med Assoc. 2005 Jul 1;227(1):94-100.