広島県廿日市市あじな動物病院の中西です。愛犬が心臓病と診断されたとき、飼い主として犬に何をしてあげたら良いのでしょう?愛犬の心臓を守るために何ができるのか、覚えておきたい食材や栄養素、日常生活で気をつけたいポイントをご紹介します。
犬の心臓病 はじめに
「心臓こければ、皆こける」と私は飼い主さんにお伝えするのですが、心臓が弱ると徐々に全身に影響が出ます。犬が弱ってしまう前に獣医師の検査と治療は必ず受けましょう。
専門医の治療を受ける
心臓は、
①電気の刺激でリズムをとって動く
②血液を送るために休まず動き続ける
この2点で他の内臓とは全く違った特徴を持っています。
心電図を読み解き、心臓の超音波検査(エコー検査)で心臓の動きと血液の流れを測定するには専門的な知識と経験が必要です。
犬の心臓病の治療に熱意を注いでいる、「循環器を専門とする獣医師」の検査と治療を受けることを強くおすすめします。
愛犬の心臓の病気が僧帽弁閉鎖不全症なのか、拡張型心筋症なのか、うっ血性心不全になっていないかetc、愛犬の心臓の病名と飲んでいるお薬はしっかりと教えてもらいましょう。
犬のハートを守るためにできること
犬がきちんと心臓の治療を受けていることを前提に、心臓を守るために何ができるか考えます。
愛犬の心臓を守るためのポイント
・心臓が頑張りすぎないようにする(心拍数の適正化)
・不整脈を出にくくする
・血管が収縮しないようにする(血管拡張)
・心臓の筋肉にしっかり栄養を送る
・血液をサラサラにして心臓の負担を減らす
・第2の心臓である筋肉が落ちないようにする
・心臓の仕事を出来る限り減らす
これらをおさえて、犬の心臓を守るための食事や生活を考えます。
犬の心臓を守る食事
心臓が動くためのエネルギーは、毎日の食事から得られます。心臓の健康に必要な栄養素と食材をご紹介しましょう。
心臓が粘り強くなるオメガ3脂肪酸 ーお魚ー
お魚の油にはDHAやEPAなどオメガ3脂肪酸と呼ばれる体に良い油が含まれています。
オメガ3脂肪酸(EPAやDHA)の働きをまとめると、
・血液をサラサラにしする
・赤血球が柔らかくなり体の隅々まで酸素が届きやすくなる
・心臓の筋肉での炎症を防ぎ、傷つくのを防ぐ
・心臓の筋肉の修理を助ける
・腎臓の血流を増やし、心臓の薬の副作用を軽減
・心臓を調節する脳・神経を元気にする
・心拍数を調節して突然死のリスクを下げる(※1、※2)
愛犬の弱った心臓を守るためにぜひ摂取したい栄養素ナンバーワンです。
オメガ3脂肪酸が豊富なお魚は、ブリ、鯛、サバ、サンマ、イワシ、鮭、アジ、カツオなどです。
体重5kgの犬で1週間に1回大さじ2杯からスタート。
犬が喜んでお魚を食べてくれるようなら、2日に1度は大さじ2杯のお魚をあげると良いでしょう。
魚とオメガ3のサプリメント、どちらが良いの?
魚を食べるメリットは、オメガ3脂肪酸を摂れるだけではありません。イワシを例にとると、心臓に良いとされるコエンザイムQ10(後述)ビタミンB群、ビタミンE、カルシウムやマグネシウムなどとオメガ3脂肪酸と一緒に摂取できます。
消化の良いタンパク源にもなり、サプリメントより魚を食事に加える方がメリットが多いです。
犬がお魚が嫌いか、おなかに合わないとき、心臓の病気によって高濃度のオメガ3脂肪酸を必要だと獣医師が判断したときはサプリメントを利用しましょう。
キレイな海で取れた魚のフィッシュオイル
DHA EPA オメガ3系脂肪酸1000mg×365粒/半年分。ダントツの成分量(オーストラリア政府TGA認定商品)[海外直送品]
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体重5kgの犬なら1日1カプセル程度
出血しやすい病気を持っている犬にEPAやDHAを大量に与えると、血が止まりにくくなるケースがあるので注意が必要です(※3)。
心臓のエネルギーとコエンザイムQ10 ーハツー
コエンザイムQ10という物質は、心臓がエネルギーを作り出すときに必要な栄養素です。
コエンザイムQ10を豊富に含む食材は、
・イワシ、ハマチ、ツナ、カツオ
・ブロッコリー
・肉類、レバー、心臓
などなど。
薬膳の世界では、「弱った内臓を食べましょう」という考えがありますが、心臓(ハツ)を食べるとコエンザイムQ10を補えます。
週に1回、鳥のハツを1個程度からスタート。
犬が喜ぶなら徐々に増やしていきましょう。薄くスライスすると食べやすく消化も良くなります。
生々しくて心臓を扱うのが苦手ならフリーズドライ
血液サラサラのナットウキナーゼ ー納豆ー
納豆にはナットウキナーゼと呼ばれる酵素が含まれており、血液をサラサラにして心臓の負担を減らします。
納豆は心臓に必要なミネラルであるマグネシウム、食べ物からエネルギーを引き出すビタミンB群、血管の硬化を防ぐリノール酸、レシチン、サポニンなども含む優秀な食材です。
小型犬なら1日5−6g 小さじ1杯程度が目安
納豆が嫌いなら犬には、ミミズから抽出された血液サラサラ成分「ルンブロキナーゼ」、水蛭(すいてつ)から抽出された「ヒルディン」などが入ったサプリメントも利用可能です。
心臓とカルニチン ー牛の赤身ー
L-カルニチンと呼ばれるアミノ酸は、心臓が脂肪酸からエネルギーを取り出す重要な役割を果たしています。
牛の赤身に豊富に含まれており、カルフォルニア大学の獣医師Strombeck先生の書いた「HOME-PREPARED DOG&CAT DIET」(※6)の中で、心臓の悪い犬のレシピでも牛の赤身肉を使うことが推奨されています。
5kgの犬の手作り食1日あたり6−80gの牛の赤身肉(生での重量)を使用します。
加熱しすぎるとカルニチンが壊れるので、中心の赤いローストビーフは余計な油も少なくおすすめです。
カルニチンの材料となるメチオニンとリジンを豊富に含んだカツオのたたきも手に入りやすく、日本ならこちらも選択肢に。
心臓病とビタミン ービタミンB、C、Eー
生命に不可欠という意味の「ビタミン」。心臓病でも大切な役割を果たしています。
血管を拡張し、体をサビから守るビタミンCとE
ビタミンCは心臓の弁(扉)を作るコラーゲンの材料となっており、良質なタンパク質と一緒に取りたい栄養素です。
ビタミンCの働きです。
・血管を拡張する
・体をサビから守る(抗酸化作用)
・血管の毒素をキレイに取り除く(キレート作用)
・血管が分厚くなるのを防ぐ
ビタミンEは天然の血管拡張剤です。血管をゆるめて心臓の負担を減らしてくれるため、心臓病の犬にビタミンEはとても大切です。
ビタミンCはブロッコリーやパプリカ、レバーなど、
ビタミンEはイワシや鯛、ハマチや卵黄、オリーブオイルなどから補えます。
サプリメントで与えるときは、
ビタミンC
小型犬で125mgを1日2回、おなかがゆるくならないか気をつけてください
ビタミンE
小型犬 1日 30〜50mg程度(天然型ビタミンE)
ビタミンCとEとについてはこちらの記事も参考にしてください。
神経と心臓の連携を助けるビタミンB群
ビタミンB群は、神経を働きを助け炭水化物から心臓のエネルギーを取り出す手助けをする大切な働きがあります。
心臓が弱ると腸で栄養を吸収する力が落ちるため、神経と心臓のバランスを取るビタミンB群を積極的に補う必要があります。
ビタミンB群には8種類の栄養素(B1、B2、ナイアシン、パントテン酸、B6、B12、葉酸、ビオチン)が含まれ、豚肉や鶏肉、レバーや魚(イワシ、サバ、ブリ、カツオなど)、納豆、野菜(パプリカ、さつまいも、ブロッコリーなどなど)など、幅広い食材から少しずつビタミンB群をもらいましょう。
手作り食でビタミンBのバランスに不安があるときは、犬用のマルチビタミン・ミネラルサプリメントも一考の余地ありです。
心臓病で不足しがちなミネラル ーマグネシウムと昆布ー
心臓病が悪化し「うっ血性心不全」と呼ばれる状態になると、パンパンに膨らんだ心臓を小さくするために「利尿剤」が処方されます。利尿剤を飲んでいる心臓病の犬では、にマグネシウムが不足しがちです(※4)
昆布は100g中870mgと、食材の中では群を抜いてマグネシウムが豊富です。他にマグネシウムが豊富な食材としては「納豆」があります。
心臓病の犬とミネラルで、もう一つ知っておきたいのが塩分(ナトリウム)です。体内の塩分が多いと犬は水を多く取り、血液中の水分が増えて心臓の負担が大きくなります。
昆布に含まれる「アルギン酸」は体から余分な塩分(ナトリウム)を排出してくれる、心臓病の強い味方です。
粉末の昆布で
小型犬 1日にティースプーン1/4杯
注:昆布を犬にあげるときは、塩抜きした昆布を選んでください。
心臓の元気にするハーブ ー ホーソンベリー
日本ではあまり馴染みが無いのですが、海外で心臓病の犬のハーブといえばホーソンベリーの名前が真っ先にあげられます。
・心臓の血管や脳の血流を改善し、酸素や栄養を全身に行き渡る手助けをする
・心臓からの血液の拍出量を増やしつつ、血管の抵抗をへらす
・血管が錆びつくのを防ぐ抗酸化作用がある
・不規則な心拍を安定化させ、弱かった心拍を強化
以上の効果が犬でも明らかになっているハーブです(※4、※7)。
こちらの製品だと猫や小型犬(10kgまで)で1日1/3カプセル
エクレクティック ホーソンベリー (セイヨウサンザシ) Ecoパック 500mg×180カプセル ec384
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お腹の負担を減らして心臓の負担も減らす
胃腸の負担が減らすと、心臓の負担も減ります。消化が良く、栄養を吸収しやすい食事は、心臓がエネルギーを補いやすくなります。
よく煮込んで消化を良くしたり、新鮮な果物や野菜からビタミンや酵素をもらったり、食材をうまく扱う工夫も大切です。
ここでは胃腸を元気にしながら酵素も補える食材を2つご紹介しましょう。
甘酒と心臓病
胃腸の負担を減らしながら心臓病の犬にメリットの多い食材に甘酒があります。コウジ菌がお米を分解して、消化の必要の無いブドウ糖やアミノ酸、ビタミンB群や消化酵素が摂れるという栄養面でも素晴らしい食材です。
この甘酒、「ACE阻害活性」を持っています。心臓の負担を減らす薬にACE阻害剤と呼ばれる薬があるのですが、甘酒には天然のACE阻害作用があるのです。
また、カテプシンと呼ばれる酵素が、心臓弁膜症や心臓病が悪化する際に働くのですが(※8,9)、甘酒にはこのカテプシンの作用を阻害する働きがあることがわかっています。
体重5kgの犬で1日大さじ一杯くらい。
コウジと米だけが原材料の甘酒をあげてください。
マヌカハニーと心臓病
犬の心臓病で最も多い「僧帽弁閉鎖不全症」という病気。この悪くなった心臓の弁から歯周病を起こす菌が見つかるケースがあります(※10)。
マヌカハニーには強力な殺菌作用があり、歯周病から細菌が体に広がり悪影響が及ぼす予防をしてくれます。
また、マヌカハニーに含まれる酵素が胃や腸を元気にすると言われており、心臓病で弱った犬が他の病気になるのを防ぐために力を借りたい食材です。
小型犬なら1日ティースプーン1/2を1日2回
心臓病の犬のために避けたいこと
愛犬の心臓に負担が増える日常生活で避けたいこと、気をつけたいことをご紹介します。
味の濃い人の食事、塩分を避ける パパに要注意
治療に関わっていないことの多いお父さん、特にお酒を飲まれる方は、酔った勢いで犬にポイポイと味の濃いオカズを与えてしまいます。
心臓病が重い犬の体に突然塩分の高いものが入ってくると、血圧が急上昇して「肺水腫」と呼ばれる危険な状態に陥る可能性が高くなります。
夕食、晩酌時のお父さんが勝手にオカズを与えないよう、愛犬の心臓を守るために全力で注意を注いでください。
男性は「あげちゃだめ」というと反発しやすいので、夕食のときは「これをあげてね」と、取り分けたフードや、塩分を使わずに加熱調理しただけの牛の赤身やお魚なんかを用意しておくと良いでしょう。
お薬をくるむチーズとパンには要注意
犬が喜んで食べるため、おくすりをくるむのによく使われる食材にチーズとパンがあります。
人が食べるチーズとパンは「塩分」が飛び抜けて多いので、心臓病がある犬に与えるかは細心の注意が必要です(※6)。
どうしてもパンやチーズでないとお薬をあげられない場合に少量のみにしましょう。
「肺水腫」の病歴がある心臓病の犬には与えない方が良い食材です。
「痛み」のある病気に注意を払う
体の痛みはストレスを生み、心臓に負担をかけます。心臓が悪い高齢の犬では「関節のトラブル」などで痛みを抱えているケースがあります。
心臓の負担とワンちゃんのストレスが少しでも減るよう、痛みのある病気がないか獣医師と一緒にしっかり観察しましょう。
歯周病と心臓病
歯周病菌は歯茎から血管に入り込み、発熱や口の痛みからの食欲低下、心臓病の悪化や肝臓・腎臓の病気を悪化させることがあります。
心臓の病気が軽いうちに歯石を取ってもらい歯周病をケアすることは、心臓病だけではなく愛犬のさまざまな病気を予防します。
心臓病が重いワンちゃんは歯周菌が体に広がらないよう、歯周菌をやっつける治療だけでも実施しましょう。
カサカサどろどろの食事を避ける
動物性の油は消化しにくく、血液がどろどろになりやすい油です。質の悪い油っこいドッグフードは消化が悪く、胃を通過するのに12〜14時間かかると言われています。(一般的な食事は3−4時間で胃を通過。)
胃腸の負担の大きい、油っこくて質の悪いフードは弱った心臓のためにも避けましょう。
怒り・興奮・不安を避ける
怒りのホルモンアドレナリンは、心臓にムチを打って無理やり働かせる作用があります。同じように、犬が興奮したとき、不安になったときに出るホルモンも心臓に負担をかけます。
・来客や宅急便、郵便屋さんに吠えかかる犬は人が来る前にケージに入れる、見えなくする
・お父さんが帰ってくると興奮してしまう犬は帰ってくる前にケージに入れる
・不安が強い犬にはストレスを軽減するサプリメントを処方してもらう
などなど
心臓病の犬のストレスを軽減する工夫をして、心臓の負担を減らしましょう。
日常生活で心がけたいこと
ここからは日常生活で気をつけたいことをお伝えします。
日頃の呼吸数、心拍数を日記につける
犬が腕を縮めた肘の先に心臓があります。この部分を両手で包み込むと心臓がバクバク動いているがわかります。
10秒間ドキドキの回数を測って6をかけると1分間の心拍数になります。
10秒のドキドキ×6=1分間の心拍数
ストレスの少ないおうちでは、小型犬だと1分間に80〜100回程度ドキドキしているはずです。
これが120回を超えてくいると心臓が頑張りすぎている、心臓病が悪化している可能性があります。150回近いときは危険信号です。
眠っている間の胸の動き、呼吸数を数えることも大切です。
小型犬がおうちで安静にしている時、呼吸の回数は1分間に20回前後です。自宅での呼吸数が30回を超えているようだと、体に酸素が足りないサイン。40回を超えると緊急時事態です。
季節の変わり目、朝夕の気温の変化の激しい時期、湿度の高い日や、台風シーズンなどの気圧の変化が激しい時期は、心臓がびっくりしやすいので、心拍数と呼吸の変化に注意を払いましょう。
おうちで愛犬の心拍数や呼吸数が増えたときは、それが心臓病の悪化が原因なのか、他に悪い部分が無いのか獣医さんに相談しましょう。
犬の心臓病とお散歩
散歩はどうしたら良いでしょう?
咳や失神、肺水腫などの見られない、心臓病がまだ軽いうちは、軽い散歩は続けた方が良いと私は考えています。
「第2の心臓」とも呼ばれる筋肉が、散歩をすることでふくらんだり縮んだりして血液を心臓へと押し流します。静脈にも一方通行の「弁」がいくつもついており、血液が心臓へ心臓へと筋肉の動きととももに流れる手助けをしています。
心拍数の上がらない、軽い散歩は筋力の低下を防ぎ、第2の心臓である筋肉ポンプを助けます。
軽いお散歩を少しずつ
散歩の途中でへたりこんでしまう、咳き込んで疲れてしまうようなら無理しない方が良いでしょう。
ほめる ほめる 抱きしめる
大学病院の心臓病を専門とする著名な先生が、心臓病のワンちゃんを積極的にほめてあげてください!とおっしゃっていました。
今日も朝ごはんを元気に食べてくれた。
お薬を頑張って飲んでくれた。
お散歩で一生懸命歩いてくれた。
毎日の一つ一つのイベントをほめて、一緒に喜ぶことで、犬も飼い主さんもハッピーホルモンが分泌されます。
美味しいものを一緒に食べて分泌されるハッピーホルモンはセロトニン。
心臓に負荷をかけるアドレナリンやドーパミンなどのホルモンの暴走を防ぎ、心臓がびっくりしにくくなります。
愛犬と目が合って笑顔を返したり、抱きしめたりすると犬と飼い主さんに分泌されるハッピーホルモンがオキシトシン。
こちらも心臓が落ち着いて仕事をする助けをしてくれます。
愛犬の心臓病がわかったら、毎日ほめてほめて抱きしめてあげましょう。
まとめ
愛犬に心臓病があることがわかったら、今回の記事で紹介した中であなたができることを一つで始めてみましょう。
・心臓に良い栄養素を取る
・消化の良い食事で胃腸の負担を減らし、心臓の負担を減らす
・心臓に負担の多い塩分、ストレス、痛みを避ける
・呼吸と心拍数を日記につけて心臓病の悪化を察知する
・ほめてほめて抱きしめる
この記事が愛犬の心臓をいたわるヒントになり、長く一緒に暮らす手助けになれば幸いです。
おまけ
我が家の兄ポメ(僧帽弁閉鎖不全症、クッシング病)のお食事の一例
朝食:
甘酒、ちょっと濃いので豆乳、ミルク、ヤギミルクなどでうすめる
上記にホーソンベリーエキスを混ぜて
半熟卵1/3(ビタミンE,必須脂肪酸強化卵はオススメ)
レンチンしたブロッコリー2カケ(コエンザイムQ10、ビタミンC)
甘酒とマヌカハニーを日替わりで
昼食:
カツオの叩きを味をつけずに一切れおまけ
(必須脂肪酸、カルニチンの材料メチオニンとリジン)
値引きのローストビーフがあれば迷わずゲット、犬と舌鼓
夕食:
内臓(もちろん心臓も)の入ったフリーズドライフード
我が家はK9ナチュラル
(チキンかビーフ)やらお魚フードの缶詰やら(プラチナムナチュラル)
(ビーフでカルニチン、心臓でコエンザイムQ10)
デザートに冷凍ブルーベリー(ビタミンCとポリフェノール)
調理前の千切りピーマン(ビタミンC)など適宜野菜と果物
自分の食べる納豆を味付け前にひとさじ、塩抜き昆布粉をかけて(マグネシウム、ビタミンB群、ナットウキナーゼ)
参考文献
※1 Beneficial effects of omega‐3 fatty acids in cardiovascular disease. Lisa M. Freeman. journal of small animal practice. volume 51, issue 9 sep 2010. p462-470
※2 Reduction of heart rate by omega-3 fatty acids and the potential underlying mechanisms. Jing X. Kang. Front Physiol. 2012; 3: 416.2012 Oct 30
※3 タフツ大学獣医療センター https://vetmed.tufts.edu/heartsmart/diet/important-nutrients-for-pets-with-heart-disease/
※4 Manual of natural veterinary medicine science and tradition. Susan G. Wynn, Steve Marsden. Mosby
※5 Four paws five directions. Cheryl Schwartz, DVM. Celestialarts
※6 HOME-PREPARED DOG&CAT DIETS The Healthful Alternative, Donald R. Strombeck, DVM, PhD, Blackwell
※7 Herbs for pets:The natural way to enhance your pet’s life ,Gregory L. Tilford & Mary L. Wulff. Companionhouse Book
※8 Pathogenesis of mitral valve disease in mucopolysaccharidosis VII dogs. Bigg PW et al.Mol Genet Metab. 2013 Nov;110(3):319-28. doi: 10.1016/j.ymgme.2013.06.013. Epub 2013 Jun 25.
※9 Degradation of myocardial structural proteins in myocardial infarcted dogs is reduced by Ep459, a cysteine proteinase inhibitor. Tsuchida K et al. Biol Chem Hoppe Seyler. 1986 Jan;367(1):39-45.
※10 山代久美子ら.僧帽弁閉鎖不全症の心臓における口腔内細菌の検出.第96回日本獣医麻酔外科学会抄録.(2012)