見極める力・感じる心

ヒゲ犬先生がつづる犬の健康ブログ

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悪者はお肉だけなのか?家畜の肉と穀物と

ボンちゃんが調子悪いので、イノシシのボーンブロスでも作っちゃろうとリブをポチってはや1週間、なかなか届きません(涙)そこでちょっとお肉の話でも。

ワンコでアレルギーによる皮膚炎があると、まず槍玉にあげられるのが肉です。特に鶏肉。実際、鶏肉をあげると調子が悪いという犬もいますが、私が診察している犬では「穀物」との相性が悪いわんこの方が多い印象です(田舎の動物病院の獣医師の非常に偏った印象ですのでご注意を)

 

近年、アレルギーによる皮膚炎だけでなく免疫の細胞が暴れる病気、自己免疫疾患の引き金が「穀物由来のタンパク質」なんじゃないかと海外で言われて始めています。

 

仮に鶏肉を食べると痒みが出る犬がいるとします。鶏肉に対するアレルギーだ、鶏のタンパクが悪いんだと普通は考えますが、実は鶏が食べていた穀物による悪影響なのでは??という議論です。

 

なぜかというと、

①穀物の大量生産のために遺伝子組み換えにより農薬に強い品種を作った
②農薬をたっぷりまいて作った穀物に「農薬」が残る
③残留した農薬を食べていて鶏が病気をしやすい
④穀物は本来の鶏の食事ではないので病気をしやすい(ダブルパンチ)
⑤病気をさせないために抗生物質を鶏のゴハンに入れるため残留する
⑥穀物を食べて育った鶏は肥満傾向

⑦穀物は鶏本来の食性とずれており、処理できない穀物由来のタンパクが鶏の肉質に悪影響

 

ということで、
残留した農薬や抗生物質が毒として作用、

肥満で体に悪い油を鶏は蓄積、

鶏に悪影響を及ぼした穀物由来のタンパク質、薬物、油が犬にも病気を起こしているのではないか?という話なんです。


肉がどこから来たのか、家畜が何を食べていたのか、
そしてドッグフードに入っている穀物はどうなのか、家畜の肉は・・・

よくよく考えなければならないな、ということです。

 

ドッグフードに入っている、米、小麦、とうもろこしについては「産地」までは書いてません。遺伝子組み換え作物なのか、農薬をどの程度使用して作られた穀物なのか、とある国では、穀物を粉にしたものに添加してもその表示義務が無い防腐剤があるとのこと。今後そこの国のフードを食べていた犬にアレルギー症状が出ていたら要注意かと考えており、コツコツとカルテをひっくり返してリストも作成しようと思っています。

 

そういうわけで、ちょっと元気が無いボンちゃんに、自然の食物を摂って生き抜いたイノシシの肉でも食べてもらおうというのが冒頭でイノシシをポチったお話です。頼んだのは楽天のイノシシのリブ、こっちは広島県産のイノシシ。